手当たり次第に書くんだ

飽きっぽいのは本能

Spector の 6 弦ベースが届いた – 多弦ベースを手にした感想

先週、待ちに待った 6 弦ベースがついに届きました。今回手に入れたのは、Spector の中でも比較的手ごろな価格で手に入る韓国製のモデルです。正確な現行型番を確認する記事ではなく、当時 4 弦ベースを中心に弾いていた自分が、初めて 6 弦ベースを手にした時の感覚を残す記事として読み直した方が自然です。

それでも、6 弦ベースであること自体が大きな感動でした。指板の広さ、音域の広さ、見た目の存在感は、4 弦ベースとはかなり違います。単に低い音と高い音が増えるだけではなく、楽器の見え方、左手の移動、右手のミュート、フレーズの組み立て方まで変わります。

Bass
Strings
関連機材

D’Addario EXL170 Nickel Wound Bass Strings

多弦ベースでも、弦の状態は音と弾き心地の判断に直結します。6 弦用セットではありませんが、普段使う弦の基準を決めておくことは、調整や比較の出発点になります。

Amazon で見る

このリンクは Amazon アソシエイトリンクです。価格、在庫、仕様はリンク先で確認してください。

6 弦ベースは音域より先に指板感覚が変わる

6 弦ベースというと、まず音域が広いことに目が向きます。低い B 弦と高い C 弦が加わるため、当然ながら弾ける音は増えます。ただ、実際に手にすると最初に変わるのは、音域よりも指板の見え方です。

4 弦ベースでは、弦の本数とポジションをかなり直感的に把握できます。しかし 6 弦になると、同じフレーズでも複数の運指が見えるようになります。横へ移動するのか、縦へ移動するのか、低い弦で太く弾くのか、高い弦でポジション移動を減らすのか。選択肢が増える分、何も考えないと指板の上で迷いやすくなります。

C 弦の違和感は自然なもの

特に印象に残ったのは、C 弦の音が他の弦とは明らかに違って聞こえたことです。高い C 弦は、低音楽器としてのベースの中に細い高音弦が混ざるような感覚があり、最初は少し浮いて聞こえます。

これは、楽器の価格帯だけの問題ではないと思います。C 弦はゲージが細く、弦の張り、ピックアップとの距離、右手のタッチ、アンプの高域設定の影響を受けやすいです。調整や弦の選び方で改善する部分もありますが、4 弦ベースの延長としてすぐ同じ感覚で扱えるものではありません。

多弦ベースで確認したい項目

多弦ベースを手にした時は、弦が増えたことだけで満足せず、楽器として扱いやすい状態になっているかを確認した方がよいです。特に 6 弦はネックが広く、弦ごとの音量差やミュートの難しさが出やすくなります。

確認項目見る理由
ネックの反り弦数が増えるとテンションも変わり、弦高とビビりのバランスが取りにくくなります。
弦高低い B 弦と高い C 弦で、弾きやすい高さが同じ感覚にならないことがあります。
ピックアップ高弦ごとの音量差、特に B 弦と C 弦の出方に影響します。
弦間ピッチ右手の弾き方、スラップ、ミュートの難しさに影響します。
ブリッジとサドルオクターブ調整、弦高調整、弦ごとの支点の安定に関わります。
重量とバランス6 弦ベースは長時間弾くと、重量やネック落ちが負担になりやすいです。

多弦ベースは、広い音域を得る代わりに、調整項目も増えます。弦が多いほど万能になるのではなく、扱うべき条件が増えると考えた方がよいです。

廉価モデルとしての割り切り

細部の問題としては、裏蓋のネジが完全に潰れていて、裏蓋を開けるのにかなり苦労しました。最終的にはネジを破壊して開けることになりました。新品か中古か、購入時の状態がどうだったかによって事情は変わりますが、こういう部分は価格帯や個体の管理状態が出やすいところです。

廉価版の多弦ベースでは、細かい作り込みにある程度の割り切りが必要です。ネジ、ジャック、ポット、裏蓋、フレット端、ナット溝などは、音以前に扱いやすさへ直結します。それでも、6 弦ベースを手に入れて弾けるようになった満足感は大きく、金額以上の価値があったと思います。

Spector らしさと現行情報の扱い

Spector は、NS 系の曲面ボディや多弦モデルの存在感が印象に残るブランドです。ただし、Spector の輸入モデルは時期や生産国によって仕様が変わるため、古い韓国製モデルを現在の現行品とそのまま同一視することはできません。

Spector 公式では、古い非 USA 製モデルについて、Resources ページの Archived Import Model Sheets を参照するよう案内しています。現行の Legend 6 Classic などを見ると、35 インチスケール、アクティブ EQ、6 弦モデルとしての構成を確認できますが、この記事で扱っている実機と同一モデルだとは断定しません。古い楽器を確認する場合は、シリアル、製造国、ブリッジ、ピックアップ、プリアンプ、ボディ構造を個別に見るべきです。

4 弦の延長ではなく別の楽器として慣れる

6 弦ベースを弾く時に難しいのは、音域が広いことより、不要な弦を鳴らさないことです。低い B 弦も高い C 弦も、弾いていない時に音が残ると全体が濁ります。右手、左手、親指、余った指を使ったミュートを、4 弦の時より意識する必要があります。

また、6 弦になるとフレーズの作り方も変わります。高い C 弦を使えば、ギターのような高音フレーズも弾けますが、ベースとしての役割を見失うと、音域が広いだけで整理されていない演奏になります。6 弦ベースは、4 弦の上位互換というより、広い音域と複雑なミュートを引き受ける別の楽器として慣れる必要があります。

まとめ

Spector の 6 弦ベースは、細部に気になる点はありつつも、多弦ベースを始めるきっかけとして十分に面白い楽器でした。4 弦とは違う指板感覚、音域の広さ、C 弦の違和感、ミュートの難しさを含めて、手にした時の刺激はかなり大きかったです。

6 弦ベースは、弦が増えた分だけ便利になる楽器ではありません。調整、弦、ピックアップ高、右手のミュート、左手の運指、重量バランスまで含めて、扱う条件が増えます。それでも、その広い音域と独特の存在感には、4 弦ベースでは得にくい魅力があります。最初から完全に弾きこなすというより、楽器に合わせて自分の弾き方を作り直していくものだと思います。

参考情報

ベース機材関連記事

Spector の 6 弦ベースが届いた – 多弦ベースを手にした感想

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トップへ戻る