手当たり次第に書くんだ

飽きっぽいのは本能

FGN JMJ5-ASH-DE-M レビュー – EMG、19 mm 弦間、5 弦の実用性

2020 年に、フジゲンの 5 弦ベース FGN J-Standard JMJ5-ASH-DE-M を購入しました。6 弦ベースや 5 弦フレットレスは持っていましたが、もう少し気軽に手に取れ、低 B 弦の実用性は残せるフレッテッドベースが欲しくなったことがきっかけです。

購入後しばらくは、このベースばかり弾いていました。34 インチ、19 mm 弦間、24 フレット、EMG J5 + MM5-TW という構成は、5 弦でありながら 4 弦に近い右手の間隔を保ち、低音から高音まで一台で扱いやすいものでした。一方、私のスラップではフロントボリュームの位置が指に当たるという、仕様表では分からない問題もありました。

購入した FGN J-Standard JMJ5-ASH-DE-M の 5 弦ベース

JMJ5-ASH-DE-M の主な仕様

JMJ5-ASH-DE-M は現在の通常製品ページから外れていますが、FGN 公式の製品アーカイブ仕様 PDFが残っています。

項目仕様実際に見る意味
ボディAsh、Open Pore Matte木目を残した薄い質感の仕上げ
ネックMaple U-Shape、Bolt-On34 インチの一般的なポジション間隔
指板Maple手持ちの Ebony 指板とは異なる外観と触感
フレット24F Medium Jumbo C.F.S.G 弦で 2 オクターブ、高音域まで使える
ピックアップEMG J5 / EMG MM5-TWJ タイプと切り替え可能な MM タイプを組み合わせる
コントロール2 Volume、1 Tone / Push-Pull Mode Select各ピックアップを個別に混ぜ、リアのモードを切り替える
ブリッジFGN FGBB-405、19 mm 弦間5 弦でも右手の弦間を広く取る
.045–.1305 弦用 Super Long Scale セット

なぜ 6 弦ではなく 5 弦を買ったのか

6 弦ベースは、低 B 弦と高 C 弦を持ち、コード、タッピング、メロディまで広く扱えます。しかし、ネックは広く、重量も増えやすいため、短時間の練習でも構えること自体が少し大げさになります。

このとき欲しかったのは、高音域を広げる楽器ではなく、日常的に手に取りやすく、通常のベースラインへ低 B 弦を加えられる楽器でした。JMJ5-ASH-DE-M は、その用途にちょうど合いました。

4 弦から増えるもの6 弦より減る負担
低 B 弦による低音域高 C 弦 1 本分のネック幅
低いキーへの対応不要弦のミュート対象
同じ音を太い弦で弾く運指重量とヘッド側のペグ
ポジション移動を減らす選択肢高音域を使うか判断する負担

19 mm 弦間は 5 弦として広い

JMJ5-ASH-DE-M のブリッジ側弦間は 19 mm です。4 弦ベースで一般的な間隔に近く、5 弦でも右手の指を入れる空間を取りやすい設計です。

狭い弦間の 5 弦から持ち替えると、弦移動は大きくなります。その一方、指弾きでは隣の弦へ指を預けやすく、スラップではプルの指を入れやすくなります。多弦だからコンパクトにすればよいのではなく、右手の奏法に合う幅を選ぶ必要があります。

  • 指弾きで低 B 弦から G 弦まで移動しやすいか
  • スラップのプルで指を入れる空間があるか
  • 左手がローポジションで 5 本の弦幅に対応できるか
  • 普段使う 4 弦から持ち替えたとき、右手の感覚が大きく変わらないか

34 インチと低 B 弦の実用性

スケールは 34 インチです。35 インチの 5 弦よりフレット間隔は短く、普段の 4 弦ベースから持ち替えやすくなります。その代わり、低 B 弦の張りや音程感は、スケールだけでなく弦、弦高、ネック、ブリッジ、セットアップの影響を強く受けます。

このベースで感じた 5 弦の価値は、最低音を常に鳴らすことではありません。低 B 弦の 5 フレットで E を弾けば、開放 E 弦とは違う音色を選べます。左手を同じポジションに置いたまま低音を扱えるため、フレーズの運指も組み替えられます。

24 フレットと C.F.S.

24 フレット仕様なので、G 弦の 24 フレットで 2 オクターブ上の G まで届きます。私は高音域だけを常用するわけではありませんが、タッピング、ハーモニクス、短いソロで選択肢が残ります。

FGN の C.F.S.、つまり Circle Fretting System は、フレットをわずかな円弧状に配置し、各弦とフレットが直角に近く交差するようにする方式です。公式資料では、音程と音の立ち上がりを整える意図が説明されています。

ただし、C.F.S. という名称だけで楽器の音程が自動的に完璧になるわけではありません。ナット、ブリッジ、弦高、ネック、オクターブ調整も必要です。実際の評価は、開放弦、12 フレット、ハイポジションをチューナーと耳で確認して行います。

EMG J5 と MM5-TW は役割が異なる

位置ピックアップ操作役割
ネック側EMG J5専用 VolumeJ タイプのフロント成分を加える
ブリッジ側EMG MM5-TW専用 Volume + Mode SelectMM タイプの出力とモードを使い分ける
全体両ピックアップMaster Tone高域を受動的に調整する

EMG ピックアップは電池を使うアクティブ型ですが、このモデルの操作系は 2 Volume と Tone です。ベース、ミドル、トレブルをブースト / カットするオンボードプリアンプはありません。「アクティブベース」という言葉だけで、多バンド EQ を持つ楽器だと考えない方が正確です。

私の場合、楽器側の設定を大きく動かさず、プリアンプやエフェクターボード側で音を整えることが多いため、このシンプルな構成は扱いやすく感じました。

2 Volume は分かりやすいが一括操作ではない

2 Volume は、ネック側とブリッジ側を独立して調整できます。どちらかを絞るだけでピックアップの割合を変えられ、構造は分かりやすいです。

一方で、両方を混ぜた音量を保ったまま一括で下げる Master Volume はありません。演奏中に完全なミュートや音量変更をする場合、2 個の Volume を操作するか、チューナーや外部機器のミュートを使います。

裏通しで弦の張力そのものが増えるわけではない

FGN FGBB-405 ブリッジは、ブリッジへ通す方法とボディ裏から通す方法の 2 通りに対応します。現行本文では、裏通しがテンション感に関係しているかもしれないと書いていました。

同じ弦、同じ音程、同じスケールであれば、ナットからサドルまでの発音部分に必要な張力は基本的に同じです。裏通しで変わるのは、サドル後方の弦長、折れ角、摩擦、弦を押したときのコンプライアンスなどです。その結果を「硬く感じる」「反応が違う」と表現することはありますが、張力が単純に増えたと説明するのは正確ではありません。

比較すること確認方法
弾いたときの硬さ同じ弦とセットアップで通し方だけを変える
サドル上の折れ角弦がサドルへ安定して接触するか見る
余韻と立ち上がり同じ音量で録音し、差を聞く
弦交換のしやすさボディ裏とブリッジ通しの作業を比較する

メイプル指板が新鮮だった

手持ちのベースは Ebony 指板が多かったため、Maple 指板の明るい外観は新鮮でした。昔使っていた Fender Precision Bass を思い出す感覚もありました。

指板材だけで音を断定することはできません。ネック、フレット、弦、ピックアップ、構造が同時に影響します。それでも、演奏中に常に見える色、触れた感覚、楽器を手に取ったときの気分は、所有する機材として重要です。

フロントボリュームの位置は私の奏法に干渉した

一番気になったのは、ネック側ピックアップ用 Volume の位置です。複数指で連続してプルするスラップでは、私の薬指や小指がノブへ当たり、意図せず音量が変わることがありました。

これはすべての演奏者に起きる欠点ではありません。右手の位置、プルの方向、指を振り抜く範囲によって変わります。しかし、ノブ配置は音を出して確認するだけでは見落とします。自分が普段使う奏法を一通り行い、手の軌道と干渉しないかを見る必要があります。

中古購入時の小さな出来事

購入した個体には、ボディに小さな傷がありました。そのお詫びとして弦とポリッシュを受け取ったのですが、弦を交換しようとすると 4 弦用でした。5 弦ベースを買ったのに、付属した交換弦は 4 本だけという、少し切ない出来事です。

笑い話ではありますが、中古の多弦ベースでは消耗品の規格まで確認した方がよいという話でもあります。このモデルの公式仕様は .045–.130 の 5 弦セットです。Super Long Scale と裏通しの組み合わせでは、弦の全長が足りるかも確認します。

  1. ネックの反り、トラスロッド余裕、24 フレットまでの状態を見る
  2. 低 B 弦を含む全弦の音量、音程、ビビりを確認する
  3. EMG J5 と MM5-TW を個別に鳴らす
  4. Push-Pull の両モードと 2 個の Volume を動かす
  5. バッテリー室に液漏れや配線改造がないか確認する
  6. 19 mm 弦間が自分の指弾きとスラップに合うか確認する
  7. 付属する交換弦が 5 弦用で、必要な長さを持つか確認する

JMJ5-ASH-DE-M をどう評価するか

観点所有して感じたこと
5 弦仕様低 B 弦を追加しながら、6 弦より気軽に構えられる
19 mm 弦間5 弦でも指弾きとスラップの空間を取りやすい
24 フレット高音域の余地があり、日常のベースラインも違和感なく弾ける
EMG 構成J5 と MM5-TW を 2 Volume で混ぜ、外部機材へ渡しやすい
操作多バンド EQ がなく簡潔だが、Master Volume もない
気になる点私の連続プルではフロント Volume の位置へ指が当たる

まとめ

FGN J-Standard JMJ5-ASH-DE-M は、34 インチ、24 フレット C.F.S.、19 mm 弦間、EMG J5 + MM5-TW、2 Volume + Push-Pull Tone を組み合わせた 5 弦ベースです。

私にとっては、6 弦ほど大げさではなく、低 B 弦の実用性を残したまま日常的に手に取れるベースでした。仕様だけでなく、購入後に自然とこればかり弾いていたことが、最も分かりやすい評価です。一方、ノブ位置と奏法の干渉は、所有して初めて分かった具体的な弱点でした。

関連
機材
FGN と 5 弦ベース

FGN の 5 弦ベースと交換弦を探す

FGN の 5 弦モデル、EMG 搭載ベース、.045–.130 の交換弦などを比較するための検索リンクです。モデル世代、弦の長さ、仕様、在庫を確認してください。

Amazon で見る

このリンクは Amazon アソシエイトリンクです。

あわせて読みたい:

FGN JMJ5-ASH-DE-M レビュー – EMG、19 mm 弦間、5 弦の実用性

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トップへ戻る