Ubuntu 22.04 で netplan apply を実行したときに、Cannot call Open vSwitch: ovsdb-server.service is not running. という警告が表示されることがあります。
このメッセージは、Netplan が Open vSwitch を扱うために ovsdb-server へ問い合わせようとしたものの、サービスが起動していないことを示しています。ただし、Open vSwitch を使っていない通常のサーバー構成では、必ずしもネットワーク設定の失敗を意味しません。
表示される警告
sudo netplan applyWARNING:root:Cannot call Open vSwitch: ovsdb-server.service is not running.警告だけを見ると大きな問題に見えますが、Netplan の YAML に Open vSwitch 関連の設定を書いていない場合は、まず通常のインターフェース設定が反映されているかを確認します。
まず確認すること
最初に、Netplan 設定内で Open vSwitch を使っているかを確認します。
grep -R "openvswitch\|ovs" /etc/netplan || true何も出力されない場合、少なくとも Netplan の設定ファイル上では OVS を明示的に使っていない可能性が高いです。次に、ネットワーク設定が実際に反映されているかを確認します。
ip addr
ip route
resolvectl statusIP アドレス、デフォルトルート、DNS が想定どおりであれば、この警告だけを理由にネットワーク設定を異常と判断する必要はありません。
Open vSwitch を使っていない場合
Open vSwitch を使っていない環境であれば、基本的には警告として扱ってよいです。重要なのは、警告を消すことではなく、実際のネットワーク状態が意図どおりであることです。
警告を消すためだけに openvswitch-switch をインストールすると、使っていないサービスを増やすことになります。サーバー管理では、不要な常駐サービスを入れない方が自然です。
Open vSwitch を使う場合
一方で、Netplan で Open vSwitch のブリッジやポートを管理する設計であれば、ovsdb-server.service が動いていない状態は問題です。その場合は、OVS 関連パッケージとサービス状態を確認します。
sudo apt update
sudo apt install openvswitch-switch
systemctl status ovsdb-server.service
systemctl status openvswitch-switch.serviceOVS を使う設計なら、サービスを導入して起動状態を管理します。OVS を使わない設計なら、警告を消す目的だけでこの対応を行う必要は薄いです。
切り分けの考え方
- Netplan 設定に OVS 関連の記述があるか確認する
- IP アドレス、ルート、DNS が正しく反映されているか確認する
- OVS を使う設計なら
openvswitch-switchとサービス状態を確認する - OVS を使わない設計なら、警告だけで不要なサービスを追加しない
- 警告を消すことと、構成として正しいことを分けて考える
個人的な見方
使っていない機能のサービスが動いていないだけで警告が出る、という挙動には少し違和感があります。少なくとも、通常の Ethernet、VLAN、bond、bridge 程度の構成であれば、Open vSwitch を前提にしない環境は珍しくありません。
そのため、この警告は「OVS が必要なのに動いていない」のか、「OVS を使っていないのに警告だけが出ている」のかを分けて見るべきです。前者なら修正対象ですが、後者ならネットワーク状態の確認を優先します。
まとめ
Cannot call Open vSwitch: ovsdb-server.service is not running. は、Open vSwitch 関連サービスが起動していないことを示す警告です。OVS を使っていない Ubuntu 22.04 サーバーでは、ネットワーク設定が正しく反映されていれば、基本的には警告として扱えます。
サーバー運用では、警告を消すためだけに不要なサービスを入れるよりも、構成上その機能が必要かどうかを確認する方が重要です。Netplan の設定内容、実際のインターフェース状態、ルート、DNS を確認し、必要な場合だけ OVS 側を整備します。
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