VyOS をソフトウェアルーターとして使うための記事を、設計上の責務ごとにたどれるハブページです。現在の主軸は VyOS 1.5 です。実運用している VyOS 1.5 構成をもとに、公開記事として読めるように一般化した設定・設計項目をまとめます。
実環境の設定には、Firewall、IPv4 / IPv6、PPPoE、IPoE、NAT / NAT66、OpenVPN、PBR、OSPF / OSPFv3、DHCP、DNS forwarding、Web Proxy、NTP、SSH、監視、QoS、VRF などが含まれます。ただし、記事では実ホスト名、実 IP、証明書名、内部ネットワーク名をそのまま出すのではなく、設計思想と構成パターンを抽出して扱います。
このハブでは、設定コマンド単位で細かく分けすぎず、導入、内部サービス、境界制御、NAT、経路制御、VPN、通信品質、設計論という単位で読み進められるようにします。
導入・基本設定
VyOS を使い始めるための前提です。ISO、基本設定、仮想環境での複製、インターフェイスの扱いをここにまとめます。bonding、loopback、管理 IP、SSH、DNS、NTP などは、後続の機能を動かすための土台です。
- VyOS ISO ダウンロード – 1.5 前提で確認する
- VyOS 基本設定 – IP アドレス / SSH / DNS / NTP / SNMP
- VyOS VM クローン時の hw-id 問題と対処
- VyOS インターフェイス設計 – ethernet / bonding / loopback を分けて考える
内部ネットワークサービス
ルーターが内部ネットワークへ提供する補助サービスです。DHCP、DNS forwarding、Web Proxy、LLDP、NTP、監視などは単独の小技ではなく、内部ネットワークを管理しやすくするための機能としてまとめます。
- VyOS DHCP サーバー設定 – LAN 向けアドレス配布の基本
- VyOS DNS forwarding 設定 – 内部ネットワークの名前解決を確認する
- VyOS Web Proxy 設定 – ルーター内蔵プロキシをどう位置づけるか
- VyOS 監視・ログ・LLDP – 運用確認の入口を確認する
Firewall / 境界制御
Firewall は、通信を許可するか拒否する境界制御です。現行構成では、trust、outside-in、outside-local、IPv4 / IPv6、input / forward を分けて扱っています。NAT や PBR と混ぜず、通信制御の責務として確認します。
- VyOS Firewall 基本設計 – trust / outside-in / outside-local を分ける
- VyOS IPv4 / IPv6 Firewall – input / forward の責務を分ける
- VyOS Firewall group 設計 – address-group / port-group / interface-group を確認する
インターネット接続 / NAT
WAN 側の接続とアドレス変換です。PPPoE、IPv6 IPoE、NAPT、DNAT、NAT66 は同じ NAT という言葉でまとめられがちですが、IPv4 と IPv6 では設計の意味が変わります。
- VyOS PPPoE インターネット接続設定
- VyOS IPv6 IPoE インターネット接続設定
- VyOS NAPT 設定 – IP マスカレードの基本
- VyOS nat66 masquerade と IPv6 NAT の考え方
- VyOS DNAT / NAT66 destination – 公開サービスへの転送を確認する
ルーティング / 経路制御
どの通信をどの経路へ流すかを扱う領域です。static route、PBR、prefix-list、route-map、OSPF / OSPFv3、VRF は、設定例だけでなく設計思想が強く出ます。通常経路と例外経路を分けて考えることが重要です。
- VyOS PBR 設定 – Policy Based Routing の基本
- VyOS static route と prefix-list – 経路制御の部品を確認する
- VyOS route-map 設計 – 経路をどう選別するか
- VyOS OSPF / OSPFv3 設定 – IPv4 / IPv6 の動的ルーティングを分けて考える
- VyOS VRF 設計 – 経路表を分ける意味を確認する
VPN / トンネル
OpenVPN、PKI、証明書、トンネルインターフェイスを扱います。VPN は接続が張れるだけでは不十分で、route、Firewall、NAT、MTU / MSS を合わせて確認する必要があります。
- VyOS OpenVPN Site-to-Site TLS 設定 – MTU / MSS / ルーティングを合わせて考える
- VyOS OpenVPN のログと証明書検証の注意点
- VyOS Azure 版 OpenVPN – Marketplace イメージで VPN を構成する
- VyOS PKI / OpenVPN 証明書設計 – CA と証明書の責務を分ける
- VyOS tunnel interface – GRE などのトンネルを経路設計に組み込む
MTU / MSS / QoS
通信品質、サイズ、優先制御を扱います。PPPoE や VPN では MTU / MSS が問題になりやすく、DNS や NTP などの制御系通信では DSCP や QoS の設計も関係します。
- VyOS PPPoE 利用時の MTU と MSS
- VyOS TCP MSS 調整 – PPPoE / VPN 経路で考える
- VyOS QoS / DSCP 設計 – DNS / NTP などの制御通信をどう扱うか
設計論・運用判断
設定手順ではなく、VyOS をソフトウェアルーターとしてどこまで任せるか、dataplane をどう考えるか、今後の VyOS をどう見るかという設計論です。
関連する背景記事
次の記事は VyOS の設定手順そのものではありませんが、VyOS を使う背景や、自宅ネットワーク設計の文脈を理解するうえで関連します。ハブの主要手順とは分けて参照します。
このハブの読み方
このハブでは、VyOS 1.5 の実運用構成をもとに、設定を責務ごとに分けて読みます。実環境の値はそのまま出さず、公開記事として再利用しやすい例へ抽象化します。
Firewall、NAT、PBR、OpenVPN、MTU / MSS は互いに影響しますが、記事では責務を分けて扱います。通信を許可するのは Firewall、送信元や宛先を変換するのは NAT、経路を選ぶのは routing / PBR、TCP のサイズを調整するのは MSS clamp です。この分け方を崩さないことが、VyOS 設計を読みやすくする前提です。
参考書籍
書籍
ルーティング、NAT、VPN、ネットワーク設計の基礎を体系的に確認したい場合の参考書籍です。価格や在庫はリンク先で確認してください。
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