Notion 6 で MIDI キーボードを使うときに詰まりやすいのは、鍵盤そのものではなく、Notion がどの MIDI 入力ポートを見ているかです。USB で接続した MIDI キーボードが OS から認識されていても、Notion 側の入力ポートが別のデバイスや None になっていると、鍵盤を弾いても楽譜入力には反映されません。
この記事は、Notion 6 で MIDI キーボードを使うための設定メモです。古いソフトウェアの話ではありますが、MIDI 入力で起きる問題の構造は今でも大きく変わりません。USB、OS、アプリケーション、譜面入力モードを分けて確認すると、どこで止まっているかを判断しやすくなります。

Keys
M-Audio Keystation Mini 32 MK3
USB 接続の小型 MIDI キーボードです。Notion 6 や DTM 環境で音程入力を確認するときは、鍵盤数、USB 接続方式、ドライバー要否、使用する OS への対応を確認してください。
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MIDI キーボードは音を鳴らす機材ではなく、入力装置として見る
MIDI キーボードを USB で接続しても、それだけで Notion 6 の音源が鳴るとは限りません。MIDI キーボードが送っているのは、基本的には「どの鍵盤を、どの強さで、いつ押したか」という演奏情報です。実際に音を鳴らすのは、Notion 6 側の音源、または別のソフトウェア音源です。
そのため、切り分けでは「MIDI キーボードが壊れているか」だけを見るのではなく、MIDI 情報が PC / Mac に届いているか、Notion 6 がその入力ポートを見ているか、譜面側で入力可能な状態になっているかを順に確認します。ここを分けないと、ケーブル、ドライバー、アプリ設定、入力モードの問題が混ざります。
| 確認する層 | 見る内容 |
|---|---|
| 接続 | USB ケーブル、USB ハブ、MIDI インターフェース、5 ピン MIDI の IN / OUT |
| OS | デバイスとして認識されているか |
| Notion 6 | Preferences の MIDI Input Port が正しいか |
| 譜面 | カーソル位置、入力対象の譜表、ステップ入力や録音の状態 |
| 音源 | Notion 側の音源、オーディオ出力、ミュート設定 |
Notion 6 側で入力ポートを指定する
Notion 6 では、環境設定の MIDI 画面で入力ポートを指定します。USB MIDI キーボードを直接接続している場合は、そのキーボード名が入力候補として表示されます。オーディオインターフェースの 5 ピン MIDI IN を使っている場合は、キーボード名ではなく、インターフェース側の MIDI 入力ポートが表示されます。
ここで重要なのは、表示名だけで判断しないことです。USB 接続の MIDI キーボード、MIDI インターフェース、仮想 MIDI ポート、ほかの DAW が作ったポートが並ぶことがあります。どれを選んだときに Notion 6 が反応するかを確認し、反応がない場合は一度 None や別ポートに変えてから、もう一度目的の入力ポートへ戻すと復帰することがあります。
反応しないときの確認順序
MIDI キーボードが反応しないときは、Notion 6 の設定を何度も触る前に、どこまで MIDI 信号が届いているかを確認します。最初に USB ケーブルと接続先を変え、次に OS 側で認識されているかを見ます。その後で Notion 6 の入力ポートを確認します。
- MIDI キーボードの電源、USB ケーブル、USB ハブの有無を確認します。
- 別の USB ポートへ挿し替え、必要なら Notion 6 を再起動します。
- OS 側で MIDI デバイスとして認識されているかを確認します。
- Notion 6 の MIDI Input Port を目的のデバイスへ合わせます。
- 譜面上で入力したい譜表を選び、カーソル位置を確認します。
- 鍵盤を押して Notion 6 の音源が鳴るか、または入力されるかを確認します。
- 反応しない場合は、入力ポートを一度 None や All に変えてから再設定します。
5 ピン MIDI ケーブルを使っている場合は、キーボード側の MIDI OUT からインターフェース側の MIDI IN へ接続します。MIDI は音声ケーブルとは違い、IN と OUT の向きが意味を持ちます。ここを逆にすると、アプリ側の設定が正しくても信号は届きません。
NTempo と通常の MIDI 入力を混同しない
Notion には NTempo という演奏テンポ制御の考え方があります。これは通常の MIDI キーボード入力とは役割が違います。音程入力のために鍵盤を使いたいのに、NTempo 側のチャンネルや入力と衝突していると、期待した動作にならないことがあります。
音程を入力したいだけなら、まずは NTempo の設定を切り分け、通常の MIDI 入力ポートとしてキーボードを認識させます。テンポ制御、リアルタイム録音、ステップ入力を同時に考えると分かりにくくなるため、最初は単純に「鍵盤を押したら選択中の譜表で音が鳴るか」を見ます。
ステップ入力とリアルタイム入力は別物として考える
記譜ソフトで MIDI キーボードを使う場合、演奏をそのまま録音して楽譜にする方法と、音価を指定しながら音程だけを鍵盤で入れる方法があります。Notion 6 でも、MIDI キーボードをつないだからといって、演奏した通りの楽譜が必ずきれいに作られるわけではありません。
実用上は、ステップ入力の方が安定する場面があります。音符の長さや休符を画面側で選び、音程だけを MIDI キーボードで入力する方法です。リアルタイム入力は速く入力できますが、クリックに対する揺れ、クオンタイズ、タイや休符の解釈が入り、後から修正する量が増えることがあります。
| 入力方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| ステップ入力 | 正確な譜面を少しずつ作る | 演奏の勢いは反映しにくい |
| リアルタイム入力 | 大まかなフレーズを速く入れる | リズム補正と譜面修正が必要になりやすい |
| マウス入力 | 細かい修正や記号入力 | 音程入力は遅くなりやすい |
DTM 用の MIDI 設定とは少し違う
DAW で MIDI キーボードを使う場合は、ソフトウェア音源を鳴らし、演奏情報をトラックへ録音することが中心になります。一方、Notion 6 では最終的に楽譜としてどう解釈されるかが重要です。音が鳴ることと、読みやすい譜面になることは同じではありません。
そのため、Notion 6 では鍵盤の反応だけでなく、譜表の選択、音価、拍子、テンポ、入力モードを合わせて確認します。DTM の感覚で「MIDI が鳴るから問題ない」と考えると、記譜ソフト側で思った通りに入力されないことがあります。
まとめ
Notion 6 で MIDI キーボードを使うときは、まず入力ポートを正しく選ぶことが重要です。USB で接続したキーボードなのか、オーディオインターフェース経由の MIDI IN なのか、仮想 MIDI ポートなのかを分けて確認します。OS に認識されていても、Notion 6 が別の入力ポートを見ていれば反応しません。
反応しない場合は、USB 接続、OS 認識、MIDI Input Port、NTempo、譜面上の入力状態を順番に見ます。MIDI キーボードは音を出す装置というより、音程や演奏情報を送る入力装置です。Notion 6 で使うなら、DAW の演奏入力とは少し違うものとして、記譜ソフト側の入力モードまで含めて設定する必要があります。
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