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電通が出資している企業は電通と似ている – 外注依存と内製文化への違和感

最近感じるのは、電通が出資している、あるいは電通的な文化を強く受けている企業には、似た空気が出やすいということです。もちろん、すべての企業を一括りにする話ではありません。ここで書くのは、あくまで自分が見聞きした範囲での所感です。違和感の中心にあるのは、外から見える華やかさと、内側に蓄積されている専門性の差です。広告、企画、プロモーション、見せ方は強い。しかし、プロダクトやサービスを自分たちで深く作り込む文化が弱いと、長期的にはかなり脆く見えます。

この記事の視点

外注そのものが悪いわけではありません。問題は、判断、設計、運用、改善まで外に預け続けることで、社内に専門性と責任が蓄積されなくなることです。見せ方が強い会社ほど、その内側に作る力が残っているかを見る必要があります。

外注依存は専門性を薄める

外注そのものが悪いわけではありません。専門会社に任せることで、短期的に品質や速度を上げられる場面はあります。広告、制作、開発、運用、調査。すべてを自社で抱える必要はありません。問題は、外注に依存し続けることで、社内に判断できる人が残らなくなることです。何を作るべきか。どこが難しいのか。どの技術が古くなっているのか。どの設計が将来の負債になるのか。どこまでを外に任せ、どこからは自社で判断するのか。

そうした判断を外に預け続けると、社内には調整と発注の能力だけが残ります。

華やかさと本質的な強さは違う

外から見ると、見た目の整ったプロダクトや派手なプロモーションによって、最先端に見えることがあります。しかし、突っ込んだ技術や運用の話になると、途端に弱さが見えることがあります。これは、企業としての見せ方が強いことと、実際に自分たちで考え、自分たちで作り、自分たちで改善できることが別だからです。華やかさは買えます。広告も、デザインも、キャンペーンも、一定の予算があれば外から調達できます。

しかし、専門性は買うだけでは蓄積しません。判断の積み重ね、失敗の記録、運用上の苦しさ、改善の履歴が社内に残らなければ、強さにはなりにくいです。

観点外注依存が強い場合に起きやすいこと
技術判断発注先の説明を評価できない
改善問題が起きても自社で原因を追いにくい
人材専門性より調整力だけが評価される
文化作ることより見せることが優先される
責任失敗時に誰が判断を引き受けるのかが曖昧になる

内製化は流行語ではなく文化の問題

最近は、内製化を進める企業も増えています。ただし、内製化は単にエンジニアを雇うことではありません。意思決定、設計、運用、失敗からの学習を社内に残す文化を作ることです。人だけ採用しても、判断権限が外にあり、重要な設計や改善が外注先任せのままなら、内製化とは言いにくいです。内製化の本質は、手を動かす人を社内に置くことではなく、判断できる組織になることだと思います。

作る文化がない会社は、問題を構造として見にくい

自分たちで作る文化が弱い会社では、問題が構造として見えにくくなります。障害が起きても、なぜその設計になったのか分からない。改修したくても、どこに影響するのか分からない。外注先を変えたくても、仕様や設計判断の履歴が社内に残っていない。こうなると、企業は自分のサービスを持っているように見えて、実際には外部の判断に依存した状態になります。見せ方が強い会社ほど、この問題は表面化しにくいです。外からはきれいに見えるからです。

確認したいこと

企業を見るときは、「何を外注しているか」だけでなく、「何を自社で判断しているか」を見るべきです。実装を外に出していても、要件、設計、品質、運用、改善の判断が社内に残っていれば強さになります。逆に、判断まで外に出しているなら、専門性は蓄積しにくくなります。

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まとめ

電通的な企業文化への違和感は、広告や企画の強さそのものではありません。問題は、見せ方の強さに対して、内側に専門性や判断力が蓄積されているのかという点です。外注依存が続くと、社内には調整と発注の能力だけが残り、自分たちで考え、自分たちで作り、自分たちで改善する力が弱くなります。企業が長期的な競争力を持つには、見せ方だけでは足りません。要件、設計、運用、改善、失敗からの学習を、自社の中に残す文化が必要です。

華やかさは買えます。しかし、専門性は判断と責任の積み重ねとしてしか残らないのだと思います。

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