ビールには、IPA、ペールエール、スタウト、ピルスナー、ヴァイツェンなど、さまざまな種類があります。最近はクラフトビールも増えているため、店頭や飲食店で見かける名前もかなり多くなりました。
ただ、最初から細かいスタイル名を全部覚える必要はありません。まずは、ビールを大きくエールとラガーに分けて考えると分かりやすくなります。その上で、IPA はエールの中でもホップの香りや苦味を強く楽しむスタイルだと見ると、かなり整理しやすいです。
この記事では、ビールの種類を暗記するためではなく、飲みたいビールを選びやすくするために、エール、ラガー、IPA、ペールエール、スタウト、ヴァイツェンあたりをざっくり整理します。
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まずはエールとラガーで分ける
ビールの分類を考える時は、最初にエールとラガーを分けると理解しやすいです。細かい例外はありますが、飲む側の感覚としても、この二つの違いはかなり大きいです。
エールは、比較的高めの温度で発酵させる上面発酵のビールです。香りや味わいの個性が出やすく、IPA、ペールエール、スタウト、ヴァイツェンなど、クラフトビールでよく見かけるスタイルも多く含まれます。
ラガーは、低温でじっくり発酵させる下面発酵のビールです。すっきりしていて飲みやすく、キレや清涼感を感じやすい方向です。日本で日常的に飲まれてきた大手メーカーのビールは、多くがラガー系です。
IPA はエールの中でもホップを強く感じる
IPA は India Pale Ale の略で、エールの一種です。特徴としては、ホップの香りや苦味が前に出やすいことがあります。クラフトビールの代表的なスタイルとして見かける機会も多いです。
ただし、IPA といっても味は一つではありません。苦味が強く重いものもあれば、柑橘系の香りが華やかなもの、濁りがあり口当たりがやわらかいもの、アルコール感が強いものなど、かなり幅があります。
普段のラガー系ビールを基準にして IPA を飲むと、苦い、香りが強い、重い、と感じることがあります。これは IPA が変なビールというより、そもそも目指している方向が違うからです。
ペールエールは IPA より入りやすいことが多い
IPA が強すぎると感じる場合は、ペールエールから入ると分かりやすいかもしれません。ペールエールもエールの一種で、香りや味の個性はありますが、IPA より苦味や重さが控えめなものも多いです。
クラフトビールに慣れていない時は、いきなり強い IPA を飲むより、ペールエールや軽めのエールから飲む方が、自分の好みを探しやすいと思います。
スタウトや黒ビールは苦味の方向が違う
スタウトや黒ビールは、色が濃く、焙煎感、香ばしさ、コーヒーやチョコレートのような印象を持つことがあります。IPA の苦味がホップ由来の鋭さだとすれば、スタウトの苦味は焙煎由来の深さに近いです。
同じ「苦い」でも、IPA とスタウトでは苦味の質が違います。ここを分けて考えると、苦味が好きかどうかだけではなく、どの種類の苦味が好きなのかが見えやすくなります。
ヴァイツェンは小麦のやわらかさを楽しむ
ヴァイツェンは小麦を使ったビールで、やわらかく、少し甘みを感じるような飲み口のものがあります。苦味が強いビールが苦手な人でも、ヴァイツェン系なら飲みやすいと感じることがあります。
ビールは苦くてきついもの、という印象がある場合でも、スタイルを変えるとかなり印象が変わります。ヴァイツェンは、その違いを感じやすい種類だと思います。
種類を知ると選び方が変わる
ビールの種類を知る意味は、用語を覚えることではありません。自分が飲みたい方向を選びやすくすることです。
| 飲みたい方向 | 選びやすい種類 |
|---|---|
| すっきり飲みたい | ラガー、ピルスナー |
| 香りと苦味を楽しみたい | IPA、ペールエール |
| 焙煎感や深さを楽しみたい | スタウト、黒ビール |
| やわらかく飲みたい | ヴァイツェン、小麦系ビール |
| 食事と合わせたい | 軽めのラガー、ペールエール |
このくらいの整理でも、店頭でビールを選ぶ時の見え方はかなり変わります。ラベルに書かれているスタイル名が、単なる飾りではなく、味の方向を示す手がかりになります。
食事と合わせるなら強さを見た方がよい
ビールを食事と合わせる場合は、種類だけでなく強さを見ると選びやすいです。軽い料理には軽いビール、味の濃い料理には香りや苦味の強いビールの方が合いやすいことがあります。
たとえば、きゅうりや枝豆のような軽いつまみにはラガーや軽めのエールが合いやすいです。揚げ物や肉料理には、IPA やペールエールの香りと苦味が合うことがあります。濃い煮込みやチーズのようなものには、スタウトの重さが合う場合もあります。
もちろん、正解を決める必要はありません。ビールは好みの幅が大きい飲み物なので、自分の好みに合う方向を探すくらいで十分です。
まとめ
ビールの種類は細かく見ればかなり多いですが、最初はエールとラガーを分けて考えるだけでも十分です。IPA はエールの中でも、ホップの香りや苦味を楽しむスタイルとして理解すると分かりやすくなります。
普段のラガー系ビールとは別物として見ると、IPA の強さや個性も楽しみやすくなります。ビールの種類を知ることは、難しい知識を増やすことではなく、自分が飲みたい味へ近づくための手がかりだと思います。
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