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Les Claypool のベースが異質な理由 – Of Whales and Woe で聴く自由なグルーヴ

Les Claypool は、ベースを低音楽器としてだけでなく、リズム、メロディ、効果音のような質感まで含めて扱うタイプのベーシストです。Primus の印象が強いですが、ソロ作品ではその奇妙さがさらに見えやすくなります。

Of Whales and Woe は、Les Claypool 名義で 2006 年に発表されたソロアルバムです。確認した動画は Les Claypool Fancy DVD Clip – Of Whales and Woe で、現在も再生と埋め込みが可能な状態でした。

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Les Claypool のベースが異質な理由

Les Claypool の演奏は、一般的なベースの役割から少し外れています。低音で和声の土台を支えるだけではなく、弦を叩く音、短い反復、鼻にかかった声、奇妙なフレーズの置き方まで含めて、曲のキャラクターを作っています。

  • スラップやタッピング的なアタックを、見せ技ではなく曲の質感として使う
  • 低音の反復でグルーヴを保ちながら、フレーズで曲の輪郭を歪ませる
  • ベースラインがリズム楽器、メロディ楽器、ノイズ的な役割を行き来する
  • 変わったことをしていても、拍の着地点が残るため曲が崩れにくい

Of Whales and Woe で前面に出るもの

Of Whales and Woe は、Primus のバンドサウンドよりも、Les Claypool 個人の癖が直接見える作品です。低音だけで押すのではなく、声、ギター、打楽器的な音、ホーンやマリンバの色を重ねながら、ねじれたグルーヴを作っています。

特に One Better のような曲では、ベースが前に出ているのに、単なる速弾きや派手なソロには聞こえません。短い反復が曲の骨格を作り、そこへホーンや打楽器が絡むことで、奇妙なのに踊れる状態が生まれます。

Fancy Band の映像で確認できること

今回置いた動画は、YouTube 上では Les Claypool Fancy DVD Clip – Of Whales and Woe として確認できる映像です。手元の位置、右手のアタック、声との距離感を見ると、ベースが伴奏の一部ではなく、曲の動きそのものを引っ張っていることがわかります。

ただし、ここで重要なのは「変なことをしている」だけではありません。フレーズが暴れていても、反復の重心は残っています。だから、聴き手は奇妙さを感じながらも、リズムの居場所を見失いにくいのだと思います。

変態的なのにグルーヴしている

Les Claypool のすごさは、単に変わったフレーズを弾くことではありません。変拍子的だったり、音色が癖だらけだったり、フレーズが妙にひねくれていたりしても、それがリズムの中心から完全には外れないところにあります。

ベースとしての安定感を保ちながら、曲の表情を強く変えてしまう。そこが、普通の上手いベーシストとは違うところです。低音の支えと、主役のような存在感を同時に持っているため、ソロ作品でもバンド作品でも一聴して Les Claypool だとわかります。

参考資料

まとめ

Les Claypool は、ベースの役割をかなり拡張しているプレイヤーです。低音で曲を支えるだけでなく、音色、反復、声、間の取り方まで含めて、曲の人格を作っています。Of Whales and Woe は、その自由さと癖の強さを比較的わかりやすい形で感じられる作品です。

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