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MOTU M2 レビュー – ベース練習、宅録、ループバックで使った感想

MOTU M2 は、2 入力、2 出力の USB オーディオインターフェイスです。私は STEINBERG UR22C から買い替え、Mac mini M2、JBL 1 Series 104-BT、ベース、ヘッドフォンをつないで使っています。

主な用途は、PC の音楽再生、ベース練習、簡単な宅録、Web 会議や配信での音声共有です。音質だけでなく、入力レベルを見られる LCD、入力ごとのダイレクトモニタリング、モニター出力とヘッドフォン出力の独立した音量調整が、日常的な使いやすさにつながっています。

私が MOTU M2 を使っている環境

役割機器
コンピューターMac mini M2
オーディオインターフェイスMOTU M2
モニタースピーカーJBL 1 Series 104-BT
楽器エレクトリックベース
ヘッドフォンベース練習と録音時のモニターに使用

普段は M2 のモニター出力から JBL へ音を出し、ベースを弾くときは前面入力へ接続してヘッドフォンで聴きます。M2 は録音するときだけ使う機材ではなく、Mac の音声入出力をまとめる中心になっています。

UR22C から替えて感じた音の違い

以前は STEINBERG UR22C を使っていましたが、私の環境では音の圧迫感が気になり、MOTU M2 へ買い替えました。M2 に替えた直後は、音がすっきりし、各音の間に少し余裕ができたように感じました。低音が減ったというより、全体の輪郭が見えやすくなった印象です。

ただし、これは同一条件で測定した比較ではありません。出力レベル、ドライバー、モニタースピーカーとの組み合わせ、聴いた音源、期待による心理的な影響も含まれます。「M2 の方が必ず高音質」と一般化できる話ではなく、自分の環境で買い替えたときの感想です。

2 つの入力と LCD メーター

前面には 2 つの XLR / TRS コンボ入力があり、マイク、ベースやギター、ラインレベルの機器を接続できます。各入力に GAIN、48 V、MON の操作があり、入力ごとに状態を決められます。

中央のカラー LCD には、入力と出力のレベルが表示されます。入力がクリップするとメーター上部に赤い表示が残るため、瞬間的なピークも確認しやすくなっています。

  • 通常の強さで演奏しながら GAIN を上げる
  • 最も強く弾いたときにも赤いクリップ表示が出ない位置まで戻す
  • 小さすぎる入力を後段で大きくするのではなく、入口で必要なレベルを確保する
  • アクティブベースや外部プリアンプでは、出力が大きすぎないか確認する

細い LED だけでなく、入力レベルの動きを長いメーターで確認できる点は、録音に慣れていない段階でも扱いやすい部分です。

ベース練習ではダイレクトモニタリングが便利

ベース練習では、入力チャンネルの MON ボタンを押して、ハードウェアによるダイレクトモニタリングを使っています。入力信号を DAW へ送って戻す前に出力へルーティングするため、ソフトウェアのバッファーによる遅延を避けられます。

PC で YouTube や練習音源を再生しながら、ベースの入力だけを直接モニターすれば、伴奏と演奏を同じヘッドフォンで聴けます。ワイヤレスヘッドフォンでは遅延が気になるため、楽器練習では有線接続を使う方が安定します。

MON を短く押すと、選んだ入力を左右の出力へ同じ音量で送ります。長押しするとステレオモニタリングになり、Input 1 を Output 1、Input 2 を Output 2 へ送れます。モノラルのベースを中央で聴く場合と、ステレオ機器を 2 入力で録る場合を分けられます。

DAW のモニタリングとは役割が違う

ダイレクトモニタリングは遅延を抑えられますが、DAW 内のアンプシミュレーター、EQ、コンプレッサーなどを通した音は聴けません。エフェクト後の音を聴きながら演奏するなら、DAW 側でモニタリングし、バッファーサイズを調整します。

方式長所注意点
M2 のダイレクトモニタリングコンピューター処理を往復しないため遅延を抑えやすいDAW 内のエフェクト後の音は反映されない
DAW のソフトウェアモニタリングアンプシミュレーターやプラグインを通した音を聴けるバッファーサイズと CPU 負荷によって遅延が発生する

練習ではダイレクト、音作りを含む録音では DAW というように、目的によって切り替えます。両方を同時に有効にすると、直接音と遅延した音が二重に聞こえることがあるため注意が必要です。

モニター出力とヘッドフォン音量を分けられる

M2 は、背面の MONITOR 出力と前面のヘッドフォン出力に独立した音量ノブがあります。ヘッドフォンへ送られる信号はモニター出力と同じですが、音量だけを別々に調整できます。

普段はスピーカーで音楽を聴き、夜間のベース練習ではスピーカーを下げてヘッドフォンだけを上げる、といった切り替えが簡単です。ケーブルを抜き差しせず、前面で音量を分けられることは、自宅で毎日使う機材として重要でした。

48 V ファンタム電源を入力ごとに扱える

2 つの入力には、それぞれ 48 V のボタンがあります。そのため、コンデンサーマイクを接続した入力だけファンタム電源を有効にし、もう一方の入力は無効のまま使えます。

入力ごとに切り替えられることは便利ですが、48 V を必要としない機器へ無条件に送ってよいという意味ではありません。接続機器の仕様を確認し、音量を下げ、必要な入力だけ有効にします。ケーブルの抜き差しや機器の電源操作も、録音・再生中には行わない方が安全です。

ループバックで PC 音声と入力をまとめる

M Series ドライバーには、コンピューターの Outputs 1-2 を入力として戻す Loopback 1-2 があります。さらに Loopback 1-2 Mix を使うと、PC の再生音と M2 のライブ入力を組み合わせて、録音や配信ソフトへ渡せます。

たとえば、PC で再生している練習音源と、M2 に入力したベースを Zoom、OBS、録音ソフトへまとめて送れます。Web 会議で演奏を共有する場合や、解説動画を収録する場合に便利です。

ただし、ループバック入力を DAW や配信ソフトで再びモニターすると、出力が入力へ戻り続けるフィードバックループを作る危険があります。公式マニュアルも、ループバックトラックのモニタリングを無効にするよう注意しています。

macOS でループバックチャンネルを使う場合は、M Series のオプションドライバーが必要になることがあります。クラスコンプライアントで音を出せていても、ループバックの表示や低レイテンシー機能はドライバーの有無で変わるため、用途に合わせて導入します。

MIDI 入出力もある

背面には標準の MIDI IN / OUT があります。USB MIDI に対応していない古いキーボードや音源、ハードウェア機器を接続できます。オーディオだけでなく MIDI の入口も 1 台にまとめたい場合には便利です。

一方で、USB 接続できる MIDI キーボードだけを使うなら、必須機能ではありません。端子があることより、自分の機材構成で実際に使うかを見るべきです。

MOTU M2 の良い点と注意点

観点使用して感じたこと
音の印象私の環境では圧迫感が減り、すっきりしてクリアに感じた
入力メーター長いカラー表示でピークとクリップを確認しやすい
ベース練習ダイレクトモニタリングと有線ヘッドフォンで遅延を抑えやすい
音量操作スピーカーとヘッドフォンを独立して調整できる
48 V入力ごとに必要なチャンネルだけ有効にできる
ループバックPC 音声とライブ入力を配信・録音へ渡せるが、フィードバックに注意が必要
注意点用途によってドライバー、DAW のバッファー、モニタリング方式を選ぶ必要がある

どのような人に向いているか

  • マイクまたは楽器を最大 2 系統入力したい人
  • 入力レベルを画面で確認しながら録音したい人
  • ベースやギターを低遅延で練習したい人
  • PC の再生音とマイク・楽器をループバックでまとめたい人
  • スピーカーとヘッドフォンの音量を独立して操作したい人
  • 標準 MIDI 端子を持つ機材も接続したい人

反対に、3 本以上のマイクを同時収録する、演奏者ごとに別のヘッドフォンミックスを作る、複数のスピーカーを切り替えるといった用途では、M2 より入出力の多い機種が必要です。小型であることと、拡張性が高いことは同じではありません。

まとめ

MOTU M2 は、2 系統の入力、カラー LCD、入力ごとの 48 V とダイレクトモニタリング、独立したヘッドフォン音量、ループバック、MIDI 入出力を小さな筐体にまとめたオーディオインターフェイスです。

私の環境では、UR22C から変更したときに音がすっきりしたと感じました。ただし、M2 の価値は主観的な音質だけではありません。ベース練習、宅録、普段の音楽再生、Web 会議での共有を、前面の操作で切り替えやすいことが長く使えている理由です。

ダイレクトモニタリングと DAW モニタリング、通常入力とループバック、スピーカーとヘッドフォンには、それぞれ異なる信号経路があります。機能名を並べるのではなく、どの音をどこへ送り、どこで聴くのかを理解すると、M2 を使いやすくなります。

参考情報

製品仕様、ドライバー、ループバックなどの最新情報は、MOTU 公式の M2 製品ページで確認できます。この記事では、自分の環境で使った印象と、ベース練習や宅録での扱いやすさを中心に整理しています。

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MOTU M2

2 入力 / 2 出力、カラー LCD、入力ごとの 48 V、ダイレクトモニタリング、ループバック、MIDI 入出力を備えた USB-C オーディオインターフェイスです。対応 OS、付属品、在庫は購入先で確認してください。

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