この記事では、LPIC 学習向けに tr コマンドを整理します。tr は標準入力から受け取った文字を変換、削除、圧縮するコマンドで、パイプライン処理の中で使われます。
tr コマンドの位置づけ
tr はファイル名を直接指定するより、標準入力から受け取ったテキストを処理するコマンドです。そのため、cat、echo、リダイレクト、パイプと組み合わせて使います。
文字を変換する
echo 'abc' | tr 'a-z' 'A-Z'
echo 'HELLO' | tr 'A-Z' 'a-z'文字を削除する
-d は指定した文字を削除します。改行、空白、特定文字を取り除く時に使われます。
echo 'a-b-c' | tr -d '-'
printf 'a\r\nb\r\n' | tr -d '\r'連続文字を圧縮する
-s は連続する同じ文字を一つにまとめます。複数の空白を一つにしたい場合などに使えます。
echo 'a b c' | tr -s ' '
cat file.txt | tr -s '\n'注意点
trは行単位ではなく文字単位で処理します。- 正規表現ではなく、文字集合として指定します。
- ファイルを直接書き換えるコマンドではないため、必要ならリダイレクトします。
よくある使い方
tr は、標準入力から受け取った文字を変換・削除するコマンドです。ファイル名を直接指定するより、パイプやリダイレクトと組み合わせて使うことが多いです。
echo 'abc' | tr 'a-z' 'A-Z'
cat file.txt | tr -d '\r'
cat file.txt | tr -s ' '
cat file.txt | tr ':' '\n'注意点
trは行単位ではなく文字単位の変換です。- 正規表現置換が必要な場合は
sedやperlの方が向いています。 - Windows 改行の
\r削除など、文字単位の整形では便利です。
LPIC では、tr を単独コマンドとして暗記するより、パイプ処理の中で文字を整形する道具として理解すると実用的です。
まとめ
tr は、文字の変換、削除、圧縮に使うシンプルなフィルタコマンドです。LPIC では、標準入力と標準出力、パイプライン、文字集合の考え方と一緒に理解すると覚えやすくなります。
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LPIC tr コマンド – 文字変換と削除

