この記事では、LPIC 学習向けに initramfs の役割を整理します。initramfs は、カーネル起動直後に使われる一時的な root filesystem で、本来の root filesystem をマウントするための橋渡しをします。
initramfs の役割
カーネルは起動直後、まだ通常の root filesystem を使えない場合があります。ストレージドライバ、LVM、RAID、暗号化ディスクなどを使う環境では、root filesystem を見つけるための初期環境として initramfs が必要になります。
| 要素 | 役割 |
| kernel | Linux カーネル本体 |
| initramfs | 起動初期の一時環境 |
| root filesystem | 最終的にマウントされる本来の / |
| dracut / mkinitramfs | initramfs を生成するツール |
initramfs を確認する
ls -l /boot/initramfs*
uname -r
lsinitrd /boot/initramfs-$(uname -r).img | head再生成の例
Red Hat 系では dracut、Debian / Ubuntu 系では update-initramfs を使う場面があります。実行する前に、対象 kernel とバックアップを確認します。
dracut -f
update-initramfs -u起動トラブルとの関係
- root filesystem が見つからない場合、initramfs 内のドライバ不足が関係することがあります。
- LVM、RAID、暗号化ディスク構成では initramfs の内容が重要です。
- kernel 更新後の起動失敗では、initramfs の生成状態も確認します。
initramfs が必要になる場面
initramfs は、カーネル起動直後に使われる一時的な root filesystem です。root filesystem をマウントする前に必要なドライバ、LVM、RAID、暗号化ディスクなどの処理を行うために使われます。
| 場面 | initramfs が関係する理由 |
| LVM root | root filesystem を見つける前に LVM を扱う必要がある |
| RAID | root filesystem の前に RAID を構成する必要がある |
| 暗号化ディスク | 復号処理が必要になる |
| 特殊なストレージドライバ | root filesystem に到達する前にドライバが必要になる |
確認例
ls -l /boot/init*
uname -r
lsinitrd /boot/initramfs-$(uname -r).img | head
cat /proc/cmdline起動時に root filesystem が見つからない場合、GRUB、カーネルパラメータ、initramfs、ストレージドライバ、LVM などを順番に切り分けます。LPIC では、initramfs をブートプロセスの中間層として理解することが重要です。
まとめ
initramfs は、カーネルと本来の root filesystem をつなぐ起動初期の重要な仕組みです。LPIC では、initramfs が何のために存在し、どの段階で使われるのかをブートプロセスの中で理解することが大切です。
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