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LPIC init コマンド – PID 1 とランレベルの基本

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この記事では、LPIC 学習向けに init コマンドの位置づけを整理します。init は、カーネル起動後に最初に起動されるユーザー空間のプロセスとして扱われてきた重要な概念です。

init とは何か

伝統的な Linux では、カーネル起動後に PID 1 として init が起動し、システムの初期化やサービス起動を管理していました。現在は systemd が PID 1 になる環境が多いですが、LPIC では従来の init も理解しておく必要があります。

PID 1 を確認する

ps -p 1 -o pid,comm,args
pstree -p | head

init とランレベル

SysVinit では、ランレベルによって起動するサービスやシステム状態を切り替えていました。init 3init 5 のような操作は、このランレベル変更に関係します。

runlevel
init 3
init 5

systemd 環境での見方

systemd 環境では、ランレベルは target に対応づけられます。古い init の考え方を、systemd target と対応させて理解すると混乱しにくくなります。

SysVinitsystemd
runlevel 3multi-user.target
runlevel 5graphical.target
runlevel 0poweroff.target
runlevel 6reboot.target

init は PID 1 の概念として理解する

init は単なるコマンド名ではなく、カーネル起動後に最初に動くユーザー空間プロセス、つまり PID 1 の概念として理解する方が重要です。現代 Linux では、その PID 1 として systemd が動くことが多くなっています。

ps -p 1 -o pid,comm,args
pstree -p | head
systemctl --version

古い資料で init と書かれている場合、それが SysVinit の実装を指しているのか、PID 1 という役割を指しているのかを分けて読む必要があります。

systemd 時代にどう読み替えるか

LPIC では SysVinit、ランレベル、inittelinit、Upstart など、現在の実務では直接触る機会が減った用語も出てきます。ただし、これは単なる古い知識ではありません。現代 Linux の systemd target、unit、PID 1 を理解するための前提として読むと意味があります。

古い文脈systemd 時代の対応
init / PID 1systemd が PID 1 として動作する
runlevel 3multi-user.target
runlevel 5graphical.target
runlevel 0poweroff.target
runlevel 6reboot.target
init scriptservice unit
telinitsystemctl isolate などによる target 切り替え

確認コマンドの対応

ps -p 1 -o pid,comm,args
systemctl get-default
systemctl list-units --type=target
runlevel
who -r

古い環境を読む時は runlevel/etc/init.d/ を確認し、現代的な環境では systemctl get-default や unit / target を確認します。LPIC の学習では、どちらか一方だけを覚えるのではなく、同じ概念が時代によって別の名前で表現されていると考えると整理しやすくなります。

まとめ

init は、Linux の起動後にユーザー空間を立ち上げる中心的な概念です。現在は systemd が主流ですが、LPIC では PID 1、ランレベル、SysVinit、systemd target の対応を理解することが重要です。

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