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Bacchus STANDARD 6 DX が気になった理由 – Bartolini 搭載 6 弦を仕様から見る

Bacchus STANDARD 6 DX は、Bacchus Handmade Series で製作されていたアクティブ 6 弦ベースです。2011 年当時、6 弦ベースを探していた私にとって、ヘッドを含む外観のバランス、アッシュボディの木目、Bartolini プリアンプ、34 インチスケールの組み合わせが魅力的に見えました。

ただし、私はこの個体を購入しておらず、当時も試奏前の候補として書いています。したがって、この記事は実機レビューではありません。残っている旧カタログと販売時の資料から仕様を確認し、なぜ気になったのか、仕様だけでは判断できない点は何かを整理します。

Bacchus STANDARD 6 DX は生産終了モデル

STANDARD 6 DX は現在の通常ラインアップにはなく、Bacchus 専門店の生産終了モデル一覧に掲載されています。掲載されているのはブラックオイル仕上げの STANDARD6DX BLK/OIL です。

このため、現在探す場合は中古個体が中心になります。製造時期や個体によって仕様変更や部品交換がある可能性もあるため、旧資料の仕様と、実際に販売されている個体の仕様は分けて確認する必要があります。

確認できた主な仕様

2011 年の Deviser 総合カタログと、販売店が公開した STANDARD6DX の資料では、次の仕様が確認できます。

項目仕様見る意味
シリーズBacchus Handmade Series当時の国内上位ラインに属する
ボディAsh 2P木目を活かしたブラックオイル仕上げ
ネックMaple 1P6 弦の張力を受けるネック構成
指板Ebony または Maple個体仕様を現物で確認する必要がある
スケール34 インチ5 弦と 6 弦で使われる 35 インチより短い
ピックアップBacchus Custom-P-6Bartolini 製ピックアップではない
プリアンプBartolini XTCT + MCT500低音・高音に加えて中域を調整する構成
ブリッジGOTOH 510B-618 mm 弦間、スチールサドル
コントロールVolume、Balancer、Tone、Middle、Treble / Bassパッシブトーンと 3 バンド調整を持つ

当時の記事では「電気系統が Bartolini」とまとめていましたが、正確にはピックアップが Bacchus Custom-P-6、プリアンプが Bartolini XTCT + MCT500 です。固有名を分けると、弦振動を拾う部分と、その後で EQ を行う部分の責任が見えます。

34 インチと 18 mm 弦間に惹かれる理由

6 弦ベースでは、低 B 弦の張りを得るために 35 インチ以上のスケールを採用する機種があります。一方、STANDARD 6 DX は 34 インチです。低 B 弦の張りや立ち上がりは実機確認が必要ですが、左手のポジション間隔は一般的な 4 弦ベースに近くなります。

ブリッジの弦間は 18 mm とされています。6 弦としては右手の間隔を確保しやすく、指弾きやスラップでは利点になり得ます。その代わり、ブリッジ側だけで 5 本分の間隔を持つため、ネックとボディの幅は必要です。

仕様期待できること実機で確認すること
34 インチ慣れたポジション間隔で扱いやすい低 B 弦の張り、音程感、立ち上がり
18 mm 弦間指弾きとスラップの空間を取りやすいネック幅、右手の弦移動、左手の開き
6 連ペグのヘッド外観のまとまりと伝統的な構造ヘッド落ち、重量配分、ストラップ使用時の姿勢

アッシュとブラックオイルの外観

写真で最も惹かれたのは、ブラックオイル仕上げの下にアッシュの木目が残っていることです。黒い多弦ベースは面積と金属部品が多く、重い印象になりやすいのですが、このモデルは木目とボディの曲面が見えるため、単調に感じませんでした。

多弦ベースでは、ヘッド、ペグ、長いブリッジ、広いピックアップが外観の大きな割合を占めます。STANDARD 6 DX は、それらを隠すのではなく、黒と金属部品の構成としてまとめています。私にとっては、機能を増やした結果が外観として破綻していないことが、購入候補に残る理由でした。

Bartolini XTCT + MCT500 の意味

XTCT は低音と高音を扱うプリアンプで、MCT500 を組み合わせることで中域の調整を加えています。6 弦では低 B 弦から高 C 弦まで帯域が広いため、低音と高音だけでなく、中域のどこを残すかがアンサンブル内の位置に影響します。

ただし、プリアンプの型番だけで音を断定することはできません。ピックアップ、取り付け位置、ボディとネック、弦、アンプ、プリアンプの設定が組み合わさって出音になります。「Bartolini だから太く滑らか」と期待はできますが、それは試奏結果ではなく、当時の私が持っていた嗜好です。

仕様表だけでは分からないこと

  • 実際の重量と、立奏したときのヘッド落ち
  • 低 B 弦の音程感、倍音、他弦との音量差
  • 高 C 弦の細さと、ピックアップ両端での出力バランス
  • ネックの厚さ、肩の形、ローポジションでの手首の角度
  • 18 mm 弦間が自分の指弾き、スラップ、タッピングに合うか
  • XTCT + MCT500 をフラット付近にしたときの基準音
  • Volume、Tone、EQ の配置を演奏中に操作しやすいか

特に 6 弦では、音域の広さより身体との相性が重要です。短い試奏で高音フレーズを弾くだけでなく、低音のベースライン、全弦のミュート、立奏、座奏を確認する必要があります。

中古で探す場合の確認項目

  1. シリアル、ヘッドロゴ、付属品から個体の由来を確認する
  2. 6 本の弦を張った状態でネックの反りとトラスロッド余裕を確認する
  3. 全フレットの音詰まり、ビビり、フレット摩耗を確認する
  4. 低 B 弦と高 C 弦を含め、各弦の出力差を確認する
  5. Balancer、Tone、Middle、Treble / Bass を動かし、ガリと効き方を確認する
  6. バッテリーボックスと内部配線に液漏れや改造跡がないか確認する
  7. GOTOH 510B-6 のサドル、ねじ、ペグに固着や欠品がないか確認する
  8. 重量、ストラップ位置、ケースへの収まりを確認する

旧モデルでは、同じ規格の交換部品がすぐに入手できるとは限りません。電装が交換されている場合、それ自体が悪いわけではありませんが、元の STANDARD 6 DX を求めるのか、現在の演奏性を優先するのかを分けて判断します。

当時の憧れを現在から見直す

2011 年当時の私は、6 弦ベースが欲しい一方で、価格、ヘッドの形、ペグの配置に納得できる機種を見つけられずにいました。STANDARD 6 DX は、外観と仕様が一つの楽器としてまとまって見えたため、強く気になったのだと思います。

現在見ると、34 インチと 18 mm 弦間、Bacchus Custom-P-6、XTCT + MCT500 という構成には、演奏性と広い帯域を両立させようとした設計が見えます。同時に、低 B 弦の張りや重量のように、仕様表からは決められない論点もはっきりします。

まとめ

Bacchus STANDARD 6 DX は、アッシュボディ、メイプルネック、34 インチ、18 mm 弦間、Bacchus Custom-P-6、Bartolini XTCT + MCT500 を組み合わせた、生産終了の 6 弦ベースです。

私がこのモデルに惹かれたのは、Bartolini という名前だけではありません。広いネックと 6 連ペグを必要とする多弦ベースでありながら、木目、黒い外観、ハードウェア、電装が意味のある集合に見えたからです。ただし、これは未試奏の候補としての記録です。中古で選ぶなら、仕様への憧れと、実際の重量、低 B 弦、ネック、電装の状態を分けて確認すべきです。

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