Billy Sheehan は、圧倒的なテクニックと唯一無二のベースサウンドが魅力のベーシストです。私にとっても、ベースの面白さに気づくきっかけになった一人でした。確認した動画は billy sheehan bass solo で、現在も再生と埋め込みが可能な状態でした。
Billy Sheehan の演奏を聴くと、ベースが低音を支えるだけの楽器ではないことを強く感じます。ただし、面白いのはベースがギターのように目立つことだけではありません。高速な 3 フィンガー、歪んだ音色、タッピングやハーモニクスが前に出ても、低音楽器としての圧力が残っているところに独自性があります。
3 フィンガーが速さだけで終わらない
Billy Sheehan の代表的な特徴として、3 フィンガーのピッキングがあります。人差し指、中指、薬指を使うことで、通常の 2 フィンガーよりも細かい連続音を出しやすくなります。初めて聴いたときは、ピック弾きより速いのではないかと思うほどのインパクトがありました。
ただ、3 フィンガーは指の本数を増やせば成立する奏法ではありません。音量をそろえること、不要な弦を止めること、フレーズのアクセントを崩さないことが必要です。Billy Sheehan の演奏では、高速な音の連なりの中にも、リズムの押し出しと硬い輪郭が残っています。
歪んでも低音が消えないサウンド
サウンド面も非常に独特です。深い歪みがありながら、低音の芯が完全には消えません。ベースに歪みをかけると、音は派手になりますが、低音が薄くなったり、バンド全体の土台がぼやけたりしやすくなります。Billy Sheehan の音作りでは、その危うさをかなり強い個性として成立させています。
若い頃、この音を真似しようとしていろいろな機材を試したことがありますが、近い雰囲気を出すだけでも難しいと感じました。機材の組み合わせだけではなく、右手のアタック、左手の押さえ方、ミュート、音価の短さがそろって、はじめてあの音に近づくのだと思います。
ベースが前に出ても曲を支える
Billy Sheehan の演奏は、かなり前に出るベースです。ソロ的なフレーズ、タッピング、ハーモニクス、歪んだ高音域がはっきり聞こえます。それでも、単に上物として目立っているだけではなく、曲の下側を押し出す力が残っています。
ここが重要です。ベースが前に出ると、低音の役割を失いやすくなります。逆に低音だけを守ると、ソロ的な表現は控えめになります。Billy Sheehan は、その両方をかなり極端な位置で成立させているプレイヤーです。だから、ベースが主役になる演奏でも、バンドの推進力が落ちにくいのだと思います。
Yamaha ベースと音作りの印象
Billy Sheehan といえば、Yamaha のシグネチャーモデルを思い浮かべる人も多いと思います。あのサウンドは、楽器、ピックアップ、歪み、アンプ、弾き方が強く結びついています。単に同じ楽器を使えば同じ音になる、という種類のものではありません。
むしろ参考になるのは、音作りの考え方です。歪みで存在感を出しながら、低音の圧力をどこまで残すか。ソロ的な帯域を使いながら、ベースとしての重心をどう戻すか。Billy Sheehan の音は、その境界をかなり攻めた例として聴くと分かりやすいです。
聴くときのポイント
- 3 フィンガーの速さだけでなく、アクセントがどこにあるか
- 歪んだ音の中で、低音の芯がどれだけ残っているか
- タッピングや高音域のあと、低音の役割へどう戻るか
- ベースソロ的な場面でも、曲の推進力が落ちていないか
- 機材の音だけでなく、右手とミュートが音色にどう影響しているか
参考リンク
まとめ
Billy Sheehan は、3 フィンガーの高速性と独自の歪みサウンドで、ベースの印象を大きく変えてくれる存在です。テクニック、機材、音作りがすべて結びついた、かなり個性の強いベーシストだと思います。
ただ派手なだけではなく、ベースが前に出ても低音楽器としての圧力を残すところが重要です。速さ、歪み、ソロ感、低音の役割が同時に成立しているからこそ、Billy Sheehan の演奏は今聴いても強烈に残ります。
作品
Billy Sheehan 関連作品を探す
Billy Sheehan の音源、教則資料、ベース関連作品を探すための検索リンクです。価格、在庫、内容はリンク先で確認してください。
Amazon で見るこのリンクは Amazon アソシエイトリンクです。
世界のベーシスト関連記事

