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PHIL JONES BASS PE-5 レビュー – プリアンプの悩みを終わらせた素直な 5 バンド EQ と DI

2021 年 12 月 2 日に、PHIL JONES BASS PE-5 Bass Pedal を購入しました。購入価格は 29,606 円でした。

これは、私にとってベース用プリアンプ選びの悩みをかなり終わらせてくれた一台です。DI としても使え、音の性質を大きく変えるというより、楽器が持っている帯域を素直に制御できるところが優れています。

ベース用プリアンプには、音を積極的に色付けするものもあります。それはそれで魅力がありますが、すべての場面で必要なわけではありません。PE-5 は、別の楽器のように変える機材ではなく、今のベースの音を保ったまま、不要な帯域を整理し、必要な帯域を前に出すための機材だと感じています。

PJB
PE-5
ベース用プリアンプ / DI

PHIL JONES BASS PE-5 Bass Pedal

5 バンド EQ、プリアンプ、DI、信号ブースターとして使えるベース用ペダルです。流通状況は時期によって変わるため、在庫や後継機はリンク先で確認してください。

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プリアンプの悩みを終わらせた理由

ベース用プリアンプを選ぶとき、私は長く迷っていました。音を太くしたい、抜けを良くしたい、DI としても使いたい、しかし音が作られすぎると楽器本来の質感が見えにくくなる。そのあたりの折り合いが難しかったからです。

PE-5 を使って良いと思ったのは、音のキャラクターを大きく押し付けてこないところです。もちろん EQ を動かせば音は変わります。しかし、その変わり方が「別の音色へ塗り替える」というより、「楽器の中にある帯域を整理する」に近いです。

そのため、楽器や弾き方の個性を残したまま、現場で困る部分だけを調整できます。低域が膨らむ、ミドルが見えない、高域のアタックが少し強い、そうした問題に対して、極端な音作りではなく、必要な分だけ手を入れられます。

5 バンド EQ が扱いやすい

PE-5 の中心は 5 バンド EQ です。PJB 公式情報では、LO-BASS、HI-BASS、MID、LO-TREBLE、HI-TREBLE の 5 つの帯域を持つ EQ として説明されています。

帯域中心周波数可変幅
LO-BASS50 Hz±12 dB
HI-BASS160 Hz±15 dB
MID630 Hz±15 dB
LO-TREBLE2.5 kHz±15 dB
HI-TREBLE12 kHz±15 dB

この帯域設定が実用的です。50 Hz は低域の土台、160 Hz は太さや膨らみ、630 Hz は音程感や存在感、2.5 kHz はアタックや輪郭、12 kHz は空気感やノイズ成分に関わります。ベースで問題になりやすい帯域を、過不足なく触れる構成です。

特に良いのは、EQ を大きく動かさなくても変化が分かるところです。少し削る、少し足すという使い方がしやすく、音作りが極端になりにくいです。ベースの帯域制御は、劇的な変化よりも、バンド全体や録音の中で邪魔にならない調整の方が重要な場面があります。PE-5 はその用途に向いています。

DI として使える安心感

PE-5 は、プリアンプや EQ としてだけでなく、DI としても使えます。PJB 公式情報では、アンバランスの 1/4 インチ出力に加え、トランス付きのバランス DI 出力と GND スイッチを備える構成として説明されています。

ベース用プリアンプをボードに入れる場合、DI として使えるかどうかは大きな違いです。ステージでも録音でも、最終的にどこへ信号を送るかを考える必要があります。アンプへ送るだけなら通常のアウトで足りますが、PA やオーディオインターフェイスへ安定して送るなら DI 出力がある方が安心できます。

PE-5 は、音を作るためのペダルでありながら、信号を送るための出口も持っています。この点が、単なる EQ ペダルではなく、ベースのフロントエンドとして使いやすい理由です。

音の性質を変えすぎない

私が PE-5 を特に評価しているのは、音の性質を変えすぎないことです。プリアンプという名前から、もっと強いキャラクターを期待する人もいるかもしれません。しかし、私にとって PE-5 の良さは、強い味付けではありません。

楽器の低域、ミドル、アタックを素直に整える。不要な膨らみを抑える。足りない存在感を少し足す。そういう使い方が自然にできます。結果として、ベース本体の音、弾き方、ピックアップの違いが残ります。

これは地味ですが、非常に重要です。プリアンプを通した瞬間に常に同じ方向へ寄ってしまうと、楽器ごとの違いや演奏のニュアンスが見えにくくなります。PE-5 はそこを押しつぶさず、必要な調整だけを受け持ってくれる印象があります。

入力インピーダンスを切り替えられる

PE-5 は、エレクトリックベースだけでなくアップライトベースも想定した設計です。PJB の公式情報では、磁気ピックアップ用とピエゾピックアップ用に入力インピーダンスを切り替えられることが説明されています。

この機能は、単に対応楽器が多いという話ではありません。入力段で楽器をどう受けるかは、音の立ち上がりやレンジ感に影響します。PE-5 が「素直に楽器を扱える」と感じる背景には、EQ だけでなく、入力の受け方まで含めた設計があるのだと思います。

ほかのプリアンプとの違い

機材中心的な役割印象
PHIL JONES BASS PE-5帯域を素直に制御し、DI としても使う楽器の性質を残しながら整理する
SansAmp Bass Driver DIアンプ / キャビネット的な質感を作るキャラクターを積極的に加える
MXR M80 Bass D.I.+Clean / DI を基準に、必要時に歪みを加えるクリーンとディストーションを切り替えやすい
EBS MicroBass II複数入力、チャンネル、DI、ヘッドフォンを管理する機能統合型のフロントエンド

SansAmp や MXR、EBS にはそれぞれの良さがあります。音を作り込む、歪みを加える、信号経路をまとめるという意味では、ほかのプリアンプの方が向いている場面もあります。

PE-5 は、そうした機材とは少し違います。強いキャラクターを足すより、楽器をそのまま扱いやすくする方向です。音の土台を大きく変えずに、帯域の整理と出力の安定を担わせたい場合に、非常に使いやすいと感じます。

購入時の記録

購入日は 2021 年 12 月 2 日です。注文記録では、chuya-online で「PHIL JONES BASS PE-5 Bass Pedal ベース用 プリアンプ」を 29,606 円で購入しています。

PE-5 自体は PJB 公式では Legacy model として扱われており、現行の流通状況は時期によって変わる可能性があります。購入を検討する場合は、PE-5 の中古流通だけでなく、後継機にあたる PE-5WB もあわせて確認するとよいと思います。

まとめ

PHIL JONES BASS PE-5 Bass Pedal は、私にとってベース用プリアンプの悩みをかなり解決してくれた機材です。DI として使え、5 バンド EQ で楽器の帯域を素直に制御できます。

音の性質を大きく変える機材ではありません。しかし、それこそが PE-5 の魅力です。楽器の音を残したまま、低域、ミドル、アタック、出力を整理できる。ベースの前段に置く機材として、これは非常に重要な性質だと思います。

派手な変化を求めるプリアンプではありません。けれど、ベースの音を自分の手元で正しく整えたいなら、PE-5 は素晴らしい逸品です。

参考情報

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