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世界のベーシスト Armin Metz – 6 弦、4 弦、フレットレスを行き来する創作系ベーシスト

Armin Metz は、日本語ではまだ情報が多くないベーシストですが、かなり面白いプレイヤーです。派手な超絶技巧だけを前面に出すタイプというより、6 弦ベース、4 弦ベース、フレットレスベースを行き来しながら、曲の空気に合わせてベースの役割を変えていくタイプのミュージシャンだと思います。

確認した動画は、本人の YouTube チャンネルにある Armin Metz ° Lu です。現在も再生と埋め込みが可能で、動画そのものを入口にすると、プロフィール情報を無理に広げるよりも、この人のベースの面白さが見えやすくなります。

プロフィールは演奏から確認する

Armin Metz については、日本語で確認しやすい経歴情報が多いわけではありません。そのため、出身や年齢を細かく断定するよりも、実際の演奏から特徴を拾った方が安全です。Nadishana Trio などの文脈で聴くと、単純なジャズやフュージョンというより、民族音楽、即興、室内楽的な響きが混ざった創作音楽の中でベースを弾いている印象があります。

そこでのベースは、低音を支えるだけの楽器ではありません。リズム、メロディ、空間の質感を切り替えるための楽器として機能しています。いわゆるベースヒーロー的な見せ方ではなく、アンサンブルの中でどのように音色を変え、どのように曲の重心を支えているかを見ると、プレイヤーとしての面白さが見えてきます。

6 弦、4 弦、フレットレスを使い分ける意味

Armin Metz の特徴としてまず挙げたいのは、6 弦ベース、4 弦ベース、フレットレスベースを使い分けているところです。単に多くの楽器を持ち替えているという話ではありません。楽器を変えることで、ベースが担う役割そのものを変えているように聴こえます。

6 弦ベースでは、音域の広さを使ってコード感やメロディの動きを出しやすくなります。4 弦ベースでは、よりシンプルに低音の芯を出しやすい。フレットレスでは、音程の揺れや滑らかなニュアンスによって、曲の空気を柔らかく変えることができます。

多弦ベースやフレットレスは、それ自体が目立つ楽器です。しかし、目立つためだけに使うと、曲から浮いてしまいます。Armin Metz の演奏では、楽器の個性が前に出ながらも、アンサンブルの中で音楽全体の色を作る方向に使われているように感じます。

創作音楽の中でのベースの役割

Nadishana Trio のような編成では、ベースが明確なロックやファンクの定型だけを担うわけではありません。拍の感じ方、音の間、メロディとの距離感が曲によって変わります。そのため、ベースも常に同じ音作りや同じ役割で弾けばよいわけではありません。

Armin Metz の演奏では、低音で支える場面、コード的に広げる場面、フレットレスで歌うように入る場面が切り替わります。そこに、創作音楽の中でベースを弾く難しさと面白さがあります。派手なソロだけで評価するより、曲の中でどの位置にいるのかを聴く方が、この人の良さは分かりやすいと思います。

聴くときのポイント

Armin Metz を聴くときは、ベースソロの派手さよりも、楽器の選び方と曲中での役割の変化に注目すると面白いです。6 弦、4 弦、フレットレスという違いは、スペックの違いではなく、音楽の中で何を担当するかの違いとして見た方が分かりやすいと思います。

  • 6 弦ベースで高音域やコード感をどう使っているか
  • 4 弦ベースで低音の芯をどう支えているか
  • フレットレスで音程の揺れや歌い方をどう出しているか
  • アンサンブルの中で、ベースが前に出る場面と引く場面がどう切り替わるか
  • 創作音楽の中で、ベースがリズムだけでなく空間の質感をどう作っているか

参考リンク

まとめ

Armin Metz は、6 弦、4 弦、フレットレスを使い分けながら、創作音楽寄りの文脈でベースを聴かせるプレイヤーです。日本語情報は多くありませんが、実際の演奏を聴くと、単なる技巧派ではなく、曲の世界観に合わせてベースの役割を変えられるミュージシャンであることが分かります。

多弦ベースやフレットレスに興味がある人だけでなく、ベースがアンサンブルの中でどこまで役割を変えられるのかを聴きたい人にも、Armin Metz はかなり面白いベーシストだと思います。

参考
作品
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