WordPress で記事ごとの閲覧数を表示するために、以前は WP-PostViews のようなプラグインを使うことがありました。記事の下やサイドバーに表示回数を出したり、人気記事一覧を作ったりする用途です。
現在の視点では、閲覧数表示プラグインと Google Analytics 4 のようなアクセス解析は、役割を分けて考えた方がよいです。前者はサイト内表示や簡易把握、後者は分析と改善判断のための道具です。
WP-PostViews は何をするプラグインか
WP-PostViews は、WordPress の投稿ごとに閲覧数を記録し、その数値を表示したり、閲覧数順の人気記事一覧を作ったりするためのプラグインです。ブログの中で「よく読まれている記事」を見せたい場合には分かりやすい仕組みです。
ただし、この数値は WordPress 内で記録される閲覧数であり、アクセス解析サービスの計測値とは必ずしも一致しません。キャッシュ、bot、管理者アクセス、同一ユーザーの扱い、集計条件によって差が出ます。
閲覧数表示とアクセス解析は目的が違う
| 項目 | WP-PostViews | GA4 / Search Console |
|---|---|---|
| 主な目的 | 記事ごとの閲覧数表示、人気記事一覧 | 流入、行動、検索クエリ、改善判断 |
| データの場所 | WordPress 内部 | Google 側の解析基盤 |
| 読者への表示 | 表示しやすい | 通常は管理者向け |
| 精度や分析 | 簡易的 | 分析向け |
| 使いどころ | 人気記事導線、管理画面での簡易把握 | SEO、記事改善、流入経路の分析 |
つまり、WP-PostViews は「読者や管理者に見せる数字」として使いやすく、GA4 は「記事をどう改善するかを判断する数字」として使いやすい、という分け方が自然です。
PV を表示する意味
記事の閲覧数を表示すると、読者にとっては人気記事を見つけやすくなります。特に技術ブログでは、アクセス数が多い記事は多くの人が同じ問題に遭遇している可能性があり、関連記事への導線として使えます。
一方で、PV 数をそのまま価値の序列として見せると、古い記事や偶然検索流入が多い記事ばかりが目立つことがあります。アクセス数が多い記事ほど、現在の情報として正しいか、内部リンクが整っているか、広告や関連記事が自然かを確認した方がよいです。
技術ブログでの使い方
技術ブログでは、閲覧数を単なるランキングとして使うより、記事メンテナンスの優先順位を決める材料として使う方が価値があります。
- 閲覧数が多い古い記事を再編候補にする
- 人気記事から現在のハブ記事へリンクを追加する
- 検索流入が多い記事に注意書きや更新方針を入れる
- アクセスが多いが内容が薄い記事を補強する
- アクセス数だけでなく GA4 や Search Console の情報と合わせて見る
キャッシュと bot の影響に注意する
WordPress 内で閲覧数を記録する場合、ページキャッシュや bot の影響を受けることがあります。キャッシュされたページではカウント処理が期待通りに動かない場合があり、逆に bot のアクセスが多いと数字が膨らむこともあります。
そのため、WP-PostViews の数字を厳密な分析値として扱うのは危険です。人気記事表示や大まかな傾向把握には使えますが、流入経路、検索クエリ、離脱、回遊の分析は GA4 や Search Console 側で確認した方がよいです。
表示するなら数字の意味を決める
閲覧数を読者に表示する場合、その数字をどう見せるかも考える必要があります。正確な統計値として見せるのか、人気記事の目安として見せるのかで、設計が変わります。
- 記事ごとに閲覧数を表示するのか
- サイドバーに人気記事一覧として表示するのか
- 管理者だけが見る指標にするのか
- 古い記事が上位に固定され続けないようにするのか
- PV 数よりもカテゴリや関連記事導線を重視するのか
現在ならどう考えるか
現在のブログ運用では、閲覧数表示プラグインを入れること自体より、アクセス数をどう記事改善につなげるかが重要です。GA4 と Search Console で流入と行動を確認し、WordPress 側では人気記事や関連記事の導線を整える、という分担が扱いやすいです。
特にこのブログのように古い技術記事が多い場合、アクセスが多い記事は単に人気記事として見せるだけでなく、再編、注意書き、内部リンク追加、広告見直しの対象として扱う方が意味があります。
まとめ
WP-PostViews は、WordPress 内で記事閲覧数を表示したり、人気記事一覧を作ったりするための分かりやすいプラグインです。ただし、その数字は GA4 や Search Console の代替ではありません。
閲覧数表示は読者向けの導線や簡易把握に使い、本格的な分析は GA4 / Search Console で行う。さらに、PV が多い記事を再編対象として扱う。このように役割を分けると、古いアクセス数表示プラグインの記事も、現在のブログ改善の文脈で意味を持たせられます。
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