はじめに
エンジニアと言っても様々な職場がありますが、それらを体系的にまとめられないかと思い、記事にしてみました。エンジニアはどのような仕事に関われるかで将来像が大きく変わりますので、キャリアプランはしっかりと持っておくと良いと思います。
テクノロジー企業
テクノロジー企業は、主に技術に特化しており、ソフトウェアやハードウェアの開発、サービスの提供、研究開発などを行います。代表的な企業には、Google, Apple, Microsoft などの大手テック企業が含まれますが、これらの企業のようにユーザーがわかりやすい企業だけではありません。例えば、Cisco や VMware のような、対エンジニア向けの企業も多数存在しますが、どちらも自社の製品やサービスにおいて革新的なテクノロジーを追求し、高度な技術者を集めています。
専門性の区分としては全てのテクノロジーですが、ネットワーク技術は通信キャリアに劣るでしょう。入社の難易度は非常に高いと思いますが、特に、ミドルウェアやアプリケーションエンジニアにお勧めできる企業だと思います。
通信キャリア
通信キャリアは、テクノロジー企業と比較するとネットワーク分野に特化していますが、最近は自社内のプライベートクラウド化が多くありますので、領域としてはネットワークに特化したテクノロジー企業と考えて良いと思います。特に、5G や次の 6G など、通信キャリアに特化した文脈で語られる技術領域も存在し、革新的なテクノロジーを追求し、高度な技術者を集めています。
専門性の区分としては特にインフラです。入社の難易度は非常に高いと思いますが、特にネットワーク・インフラエンジニアにお勧めできる企業だと思います。
コンサルティング企業
コンサルティング企業は、クライアントに対してビジネス戦略や技術的なソリューションを提供します。SIer やコンサルティングファームがそれに相当し、企業の IT システムの構築や改善、ビジネスプロセスの最適化などに関与します。これらの企業は、幅広い業界やクライアントにサービスを提供し、専門知識と実務経験を持つエンジニアやコンサルタントが求められます。
専門性の区分としては全てのテクノロジーですが、非常に幅広い職種となるため、ポジションにより、入社の難易度は異なります。アサインされるプロジェクトにより将来が大きく変わる可能性が非常に高いです。
サービス企業、公共機関および非営利組織
サービス企業、公共機関や非営利組織は、サービスの提供を主な目的としています。これらの企業は、製品やサービスの開発・改善にエンジニアリングの知識やスキルを活用しますが、主にユーザー向けの知識に特化した場合が多く、強い専門性が必要とされないケースが多くあります。私見として、専門性の高いエンジニアを目指す場合、これらはお勧めしません。この理由として、これらの組織のエンジニアは社内に閉じすぎており、一般的なエンジニアの世界に比べて視野が狭すぎる点にあります。もちろん深さも最低レベルです。一方で、これらの企業の多くは AWS に代表されるパブリッククラウドを使用してサービスを提供しています。
(あえて言えば)専門性の区分としてはアプリケーション開発です。インフラは、ほとんどがコンサルティング企業に外注しており、そのレベルは最低と言えますが、コンサルティング企業に疲れて転職してくる場合もあり、レベルは一概に言えません。
その他、情シス等
情シスは各企業に存在しますが、IT 事務作業のようなレベルであり、非エンジニアとして考えて問題ありません。前述と比較し、最も技術的には低レベルの理解で済みます。くだらないユーザーサポートなどを求めるなら良いかもしれません。入社難易度はその企業のレベルの高さで変わります。