ネットワークエンジニアとしてのキャリアを進める上で、守備範囲の選択は不可避的な課題です。
私の経験上、最初の仕事は Cisco ルーターの設定から始まりました。フロントの SE からの要件や概要設計を受け、適切なパラメータを設定し、それを検証していく作業です。このような業務を一定期間行った後、お客様のところへ出向いて要件定義や概要設計、スケジュール調整を行うようになりました。
この段階で、自らの守備範囲を選択する必要が出てきます。最初は、ユーザーとは直接関わらず、単に機器に精通したエンジニアでありたいと考えていましたが、現在ではフロントの SE になって良かったと感じています。なぜなら、特定の機器の設定に興味を持つことが少なくなってきたからです。機器自体が面白いと感じるのは初めのうちだけでした。
実際に自分が追求したいのは、単に機器の設定をすることではなく、ネットワーク全体の設計を行うことです。ネットワークに関する幅広い知識を活かし、要件に応じた適切な設計を実現していくことが重要です。
総括すると、「単に設定するのではなく、何を制御しようとしているのかを理解し、それを実現する」というアプローチが良いと考えます。
ネットワークエンジニアのキャリア