VyOS の将来について当時考えていた内容を、古い所感として確認します。Vyatta Core からフォークした VyOS は、自宅や小規模環境でソフトウェアルーターを使う上で重要な選択肢でした。
書籍
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当時の問題意識
当時は VyOS 1.1 系で IPv6 NAT や NPTv6 まわりの制約があり、リリースの見通しにも不安がありました。そのため、自宅環境では CentOS 7 ベースのファイアウォール構成を選んだ経緯があります。
VyOS の価値
- Linux ベースで設定をテキストとして管理しやすい。
- ルーティング、NAT、VPN、firewall を一体で扱える。
- 専用ルーターではなく、汎用ハードウェアや VM で動かせる。
- 検証環境や自宅ラボでネットワーク設計を学びやすい。
現在の見方
現在は VyOS 1.5 を主軸にして記事を確認しており、当時と比べると見方は変わっています。以前は機能不足やリリースの不透明さが気になっていましたが、今は「ソフトウェアルーターをどの責務まで任せるか」「Linux kernel dataplane と VPP dataplane をどう見るか」の方が重要な論点になっています。
見るべきポイント
ソフトウェアルーターは、機能の有無だけでなく、リリースサイクル、長期保守、設定体系、IPv6 対応、商用 / 無償版の関係を見て選ぶ必要があります。また、自宅基盤や検証環境で使う場合でも、WAN、VPN、NAT、IPv6、監視の責務をどこまで集約するかを考える必要があります。
まとめ
この記事は古い時点の所感ですが、VyOS を選ぶときに「機能があるか」だけでなく、「継続的に運用できる基盤か」を見るべきだという観点は今でも残ります。現在の VyOS 記事では、1.5 を主軸にしつつ、過去記事を機能単位で確認していきます。
現在の確認観点
現在読む場合は、当時の不安点をそのまま評価するより、どの機能をルーターの責務として任せるかを分けて確認します。WAN 接続、Firewall、NAT、VPN、ルーティング、監視を同じ基準で見ると、VyOS を入れる場所と入れない場所を判断しやすくなります。
特に本番ルーターとして扱う場合は、リリース系列、設定の再現性、バックアップ、復旧手順、運用ログを確認します。機能が使えることと、障害時に戻せることは別の観点です。
比較する場合は、専用ルーター、Linux ルーター、仮想アプライアンス、クラウド VPN ゲートウェイを同じ土俵に置かず、設定管理、障害時の切り戻し、ログの見やすさ、アップグレード作業を分けて確認します。VyOS は設定をテキストとして扱える点が強みですが、すべての用途で最適という意味ではありません。
古い所感として読む場合も、現在の判断材料に変換すると価値があります。たとえば、PPPoE、IPv6 IPoE、OpenVPN、Firewall、PBR、VRF のどれを VyOS に任せるのかを分けると、ソフトウェアルーターとして採用する範囲を決めやすくなります。

