手当たり次第に書くんだ

飽きっぽいのは本能

求人票で「高いコミュニケーション能力」と書いている企業は危険

よく見るあのフレーズ

求人票に頻出する「高いコミュニケーション能力」。

一見ポジティブな響きですが、実はこの一文こそが、その企業の“内側”を示すリトマス紙のようなものです。


それを求めるのは、求める側がそれを持っていないから

本当にコミュニケーションの高い組織では、「高いコミュニケーション能力」は暗黙の文化として機能しており、わざわざ明文化する必要がありません。

わざわざ明記している場合、その裏には「内部の意思疎通がうまくいっていない」「人間関係の軋轢が多い」「上司の言うことを“察して”動け」という期待が潜んでいることが多い。

つまり、“コミュニケーション”と書いて“忖度力”と読む、のです。

もしかしたら、「あの企業は確かにそうだった・・・」という感想を持つ読者の方もいるかもしれません。


「空気を読む力」の誤用

日本企業で言う「高いコミュニケーション能力」は、多くの場合、論理的に意見を交わす力ではなく、「場を壊さずに同調する力」を指しています。

これは、本来のコミュニケーション(相互理解と情報伝達)とは正反対の行為です。

つまり、“話し合える環境がない”という問題を、応募者の性格に転嫁している構造です。


健全な企業が使う言葉

逆に、健全な企業は「チームで成果を出すための協働力」「フィードバックを歓迎できる姿勢」など、より具体的に表現します。

抽象的な「高いコミュニケーション能力」とは違い、行動レベルで何を期待しているかを明確にしています。


フレーズの裏側を読む力

求人票は、企業文化を映す鏡です。

書かれている言葉よりも、「なぜそれをあえて書いたのか」を読むことこそ、本当の“高いコミュニケーション能力”かもしれません。

求人票で「高いコミュニケーション能力」と書いている企業は危険

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