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2,300 万円のヴィオラ・ダ・ガンバを破壊したアリタリア航空

ちょっと前の話になりますが、音楽家であるミルナ・ヘルツォークさんがブラジルでのコンサートを終え、リオデジャネイロからイスラエルのデル・アビブに戻るためにアリタリア航空に搭乗しました。この際、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という、とても貴重な楽器を空港に預けたようなのですが、デル・アビブに到着すると、以下の写真の通り、ヴィオラ・ダ・ガンバが見るも無残な姿に変わっていました。

アリタリア航空は、自分たちに責任はないの一点張りだったようですが、結局、20 万円ほどのお金をミルナ・ヘルツォークさんに支払ったそうです。2,300 万円のヴィオラ・ダ・ガンバに対して、20 万円の弁償とは本当に理解できない金額ですし、ひどい対応だなと思いました。一応修理はできるようですが、とても足りないし、そもそも元の音を再現することは不可能だと思います。

ミルナ・ヘルツォークさんは、普段は自身で楽器を運搬しており、飛行機でも楽器用に席を 2 人分予約していたそうですが、当日はなぜか満席になっており、空港の対応としては万全を期して運ぶから問題ないと言われたので安心して預けたとのことです。それでこの結果では本当に空港を訴えたい気持ちは良く分かります。

私も楽器を嗜む一人として思うのは、「楽器に携わった人でなければ楽器の大事さが理解できない」ということと、「楽器に携わった人でなければ楽器をどのように慎重に扱えば良いか理解できない」ということです。

私は楽器をいくつか所有しており、昨年引っ越した際、引っ越し業者に楽器もまとめて運んでもらったのですが、引っ越し後に状態を確認すると、壊れてはいないものの、ネックが異常に反り返った状態となっていました。とりあえずリペアに出してなんとか復活しましたが、やはり楽器って楽器の扱いが理解できている人が運ばないとダメなんだなと痛感しました。

2,300 万円のヴィオラ・ダ・ガンバを破壊したアリタリア航空

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