Yum (Yellowdog Updater Modified) は、Linux の RPM Package Manager のパッケージを管理するパッケージマネージャーです。Linux@DUKE プロジェクトによって開発され、Yellow Dog Linux の YUP (Yellowdog Updater) の名前からインスパイアされました。Yum は Red Hat ベースのシステムのために開発され、その後、Yellow Dog Linux、Fedora、CentOS などの RPM ベースのディストリビューションで広く利用されています。
Fedora 22 以降では、デフォルトのパッケージマネージャーとして DNF (Dandified Yum) が採用され、Yum は引き続き yum-deprecated として提供されています。一部のシステムでは引き続き Yum が利用されていますが、DNF が将来の標準となる可能性があります。
Yum/DNF コマンドの書式は以下の通りです。
[root@redhat ~]# yum [ option { argument } ]
Yum/DNF コマンドのオプションは以下の通りです。
オプション | オプションの引数 | 内容 |
---|---|---|
check-update | アップデート可能なパッケージ一覧を表示します。 | |
update | { package } | 指定したパッケージをアップデートします。パッケージを省略した場合は、アップデート可能な全てのパッケージをアップデートします。 |
install | { package } | 指定したパッケージをインストールします。 |
remove | { package } | 指定したパッケージをアンインストールします。 |
info | { package } | 指定したパッケージの情報を表示します。 |
list | 全パッケージの一覧を表示します。 | |
search | 指定したキーワードでパッケージを検索します。 | |
grouplist | パッケージグループの一覧を表示します。 | |
groupinstall | 指定したグループのパッケージをインストールします。 |
LPIC Yum/DNF