Ubuntu 22.04 Server のインストール用 USB メディアは、ISO イメージを USB メモリへそのまま書き込んで作成できます。dd は強力ですが、書き込み先を間違えるとディスク内容を失うため、デバイス名の確認が最重要です。
この記事では、Ubuntu 22.04 Server ISO を例に、ISO の確認、USB デバイスの特定、dd による書き込み、sync、取り外し、起動確認までを扱います。Ubuntu 22.04 は既存環境向けの参考として保守します。
- Ubuntu 22.04 Server ISO の確認
- USB デバイス名の見分け方
ddで書き込む前後の確認syncと安全な取り外し- USB 起動と Autoinstall / PXE との使い分け
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作業前に確認すること
USB メディア作成では、書き込み元の ISO と書き込み先の USB デバイスを取り違えないことが重要です。作業中に不要な外付けディスクを接続したままにしない方が安全です。
- ISO ファイル名と配置場所を確認する
- USB メモリ以外の外付けディスクを外す
- 書き込み先が
/dev/sdX全体であることを確認する - パーティション番号付きの
/dev/sdX1を指定しない - 書き込み後は
syncを待ってから抜く
ISO ファイルを確認する
ダウンロード済みの ISO ファイルを確認します。可能であれば配布元の checksum と照合します。
ls -lh ubuntu-22.04.5-live-server-amd64.iso
sha256sum ubuntu-22.04.5-live-server-amd64.isoUSB デバイスを接続前後で確認する
USB メモリを挿す前後でブロックデバイス一覧を比較します。サイズ、MODEL、TRAN を見て、対象が USB メモリであることを確認します。
lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,TRAN,MODEL,MOUNTPOINTS
sudo dmesg --follow対象デバイスを特定する
USB メモリを接続した後、対象デバイス名を確認します。ここでは例として /dev/sdb を使いますが、実際の環境に合わせて読み替えます。
lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,TRAN,MODEL,MOUNTPOINTS /dev/sdb
sudo fdisk -l /dev/sdbマウントされている場合は解除する
デスクトップ環境などで自動マウントされた場合は、書き込み前にアンマウントします。
lsblk -o NAME,MOUNTPOINTS /dev/sdb
sudo umount /dev/sdb1 2>/dev/null || true
lsblk -o NAME,MOUNTPOINTS /dev/sdbdd で ISO を書き込む
of= には USB デバイス全体を指定します。進捗を見ながら書き込み、最後に sync で書き込み完了を待ちます。
sudo dd if=ubuntu-22.04.5-live-server-amd64.iso of=/dev/sdb bs=4M status=progress conv=fsync
sync書き込み後に確認する
書き込み後は、USB メディアが ISO として認識されているかを確認します。環境によっては複数パーティションとして見えることがあります。
lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,FSTYPE,LABEL,MOUNTPOINTS /dev/sdb
sudo fdisk -l /dev/sdb安全に取り外す
書き込み直後に USB メモリを抜くと、書き込みが完了していない場合があります。sync 後にデバイスを power off してから取り外します。
sync
sudo udisksctl power-off -b /dev/sdb起動確認をする
作成した USB メディアを対象サーバーに接続し、UEFI boot menu から起動します。起動しない場合は、ISO、書き込み先、UEFI / Legacy 設定、Secure Boot の扱いを確認します。
| 確認項目 | 見ること |
| ISO | 対象アーキテクチャと checksum |
| USB デバイス | /dev/sdX 全体へ書いたか |
| Firmware | UEFI / Legacy の起動方式 |
| Secure Boot | 環境の方針に合っているか |
Autoinstall と組み合わせる場合
USB メディアから起動し、kernel parameter で Autoinstall の datasource を渡す運用もできます。複数台やリモート起動では PXE / Autoinstall の方が再現しやすい場合があります。
linux /casper/vmlinuz ip=dhcp autoinstall ds="nocloud-net;s=http://192.0.2.10/autoinstall/"
initrd /casper/initrd
bootPXE と USB の使い分け
USB メディアは単発の作業に向きます。PXE / Autoinstall は複数台や検証 VM を同じ条件で作り直す場面に向きます。
| 方式 | 向いている場面 |
| USB メディア | 単発のインストール、ネットワーク起動が使えない環境 |
| Autoinstall | 同じ条件のクリーンインストール |
| PXE / Autoinstall | 複数台、遠隔、検証環境の再作成 |
よくある失敗
USB メディア作成で多い失敗は、デバイス名の取り違え、パーティションへの書き込み、sync 前の取り外し、ISO ファイルの破損です。
of=/dev/sdb1のようにパーティションを指定している- USB メモリではなく内蔵ディスクへ書き込んでいる
syncを待たずに抜いている- ダウンロード途中の ISO を使っている
- 起動方式が UEFI / Legacy で合っていない
まとめ
Ubuntu 22.04 のインストール用 USB メディアは、ISO を USB デバイス全体へ書き込んで作成します。dd を使う場合は、対象デバイスの確認、マウント解除、書き込み、sync、取り外しを順に行います。
単発作業なら USB メディアが簡単です。繰り返し構築や複数台の初期化では、Autoinstall や PXE と組み合わせると再現性を高めやすくなります。

