Ubuntu 22.04 では、ログイン時に表示される MOTD の一部として MOTD NEWS が使われます。サーバーを閉じたネットワークやプロキシ配下で運用している場合、この仕組みによる外部通信が不要になることがあります。
この記事では、MOTD NEWS の位置づけ、/etc/default/motd-news の確認、ENABLED=0 による無効化、ログイン時メッセージとの切り分けを確認します。
- MOTD NEWS がどの場面で動くか
/etc/default/motd-newsの確認ENABLED=0による無効化- ログイン時メッセージと外部通信の切り分け
- キャッシュと動作確認の見方
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MOTD NEWS の位置づけ
MOTD はログイン時に表示されるメッセージです。Ubuntu では /etc/update-motd.d/ 以下のスクリプトが表示内容を生成します。その中で MOTD NEWS は Ubuntu 関連ニュースを表示するための仕組みです。
| 項目 | 役割 | 確認先 |
| MOTD | ログイン時メッセージ | /etc/update-motd.d/ |
| MOTD NEWS | Ubuntu 関連ニュースの表示 | /etc/default/motd-news |
| 外部通信 | ニュース取得や確認に使われることがある | プロキシ、firewall、ログ |
設定ファイルを確認する
まず /etc/default/motd-news の存在と現在の設定を確認します。
ls -l /etc/default/motd-news
grep -E '^(ENABLED|URLS)=' /etc/default/motd-news
ls -l /etc/update-motd.d/MOTD NEWS の表示スクリプトを確認する
Ubuntu 22.04 では、MOTD 生成スクリプトの中に MOTD NEWS 関連の処理があります。実行権限の有無と、どのスクリプトが対象かを確認します。
find /etc/update-motd.d -maxdepth 1 -type f -printf '%m %p\n'
grep -R "motd-news" /etc/update-motd.d /etc/default 2>/dev/null外部通信が不要な場面
サーバー用途では、ログイン時に外部ニュースを取得する必要がない場合があります。閉域ネットワーク、プロキシ必須環境、通信先を限定したサーバーでは、意図しない外部通信を減らす判断になります。
- ログイン時の表示より通信制御を優先したい
- プロキシ配下で不要なタイムアウトを避けたい
- 外部通信先を限定したサーバーとして運用したい
- 監査ログ上の不要な通信を減らしたい
設定をバックアップする
変更前に設定ファイルをバックアップします。戻す可能性がある設定は、変更前の内容を残しておきます。
sudo install -m 0644 /etc/default/motd-news /etc/default/motd-news.backup
ls -l /etc/default/motd-news /etc/default/motd-news.backupMOTD NEWS を無効化する
ENABLED=0 に変更すると、MOTD NEWS を無効化できます。既存の設定ファイル全体を作り替えず、対象行だけを変更します。
sudo sed -i 's/^ENABLED=.*/ENABLED=0/' /etc/default/motd-news
grep -E '^(ENABLED|URLS)=' /etc/default/motd-newsキャッシュを確認する
MOTD NEWS の表示内容はキャッシュされる場合があります。無効化後すぐに表示が変わらない場合は、キャッシュの有無を確認します。
sudo ls -l /var/cache/motd-news 2>/dev/null || true
sudo find /var/cache -maxdepth 2 -iname '*motd*' -printログイン時の表示を確認する
MOTD の表示全体を確認します。MOTD NEWS を止めても、他の MOTD スクリプトによる表示は残ります。
run-parts /etc/update-motd.d
ssh -o BatchMode=yes localhost true通信ログで確認する
外部通信の有無は、プロキシログ、firewall ログ、DNS ログなど環境に合わせて確認します。MOTD の表示が消えたかだけで判断しないようにします。
journalctl -S -1h --no-pager | grep -i motd || true
journalctl -S -1h --no-pager | grep -i ubuntu || true戻す場合
MOTD NEWS を再度有効にする場合は ENABLED=1 に戻します。変更理由がなくなったときだけ戻します。
sudo sed -i 's/^ENABLED=.*/ENABLED=1/' /etc/default/motd-news
grep -E '^(ENABLED|URLS)=' /etc/default/motd-news運用時に見るポイント
MOTD NEWS はログイン時の情報表示の一部です。止める対象は外部ニュース取得であり、MOTD 全体やセキュリティ更新そのものではありません。
unattended-upgradesや APT 更新とは別に考える- MOTD 全体を止めたいのか、MOTD NEWS だけを止めたいのかを分ける
- プロキシや DNS のログで通信を確認する
- 設定変更前のバックアップを残す
- 閉域環境では他の外部通信も合わせて確認する
まとめ
Ubuntu 22.04 の MOTD NEWS は、ログイン時メッセージに Ubuntu 関連ニュースを出すための仕組みです。サーバー運用で不要な外部通信を抑えたい場合は、/etc/default/motd-news の ENABLED=0 を確認します。
MOTD NEWS を止めても、MOTD 全体や APT 更新が止まるわけではありません。ログイン時表示、外部通信、セキュリティ更新を分けて確認することが重要です。

