手当たり次第に書くんだ

飽きっぽいのは本能

Ubuntu 22.04 タイムゾーン設定

目次に戻る

1. 概要

timedatectl コマンドを使用して、Ubuntu のタイムゾーンを設定します。

この設定はシステム全体に影響し、ログや cron、アプリケーションの時刻表示の基準となります。

2. 現在のタイムゾーンを確認

現在のタイムゾーンを確認します。

timedatectl status

出力:

               Local time: Sun 2025-10-26 00:17:19 JST
           Universal time: Sat 2025-10-25 15:17:19 UTC
                 RTC time: Sat 2025-10-25 15:17:20
                Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
              NTP service: active
          RTC in local TZ: no
項目意味解説
Local timeローカル時刻システム全体が現在認識している時刻。ここでは日本時間(JST)で表示されています。
Universal time協定世界時(UTC)世界共通の基準時刻。JST は UTC より 9 時間進んでいます。
RTC timeハードウェアクロック(Real Time Clock)マザーボード上の物理時計の時刻。通常は UTC で運用するのが推奨です。
Time zoneタイムゾーン設定現在の設定地域とオフセット(Asia/Tokyo, JST, +0900)が表示されます。
System clock synchronizedNTP 同期状態yes の場合、NTP(Network Time Protocol)により時刻が自動的に同期されています。
NTP serviceNTP サービス稼働状況active は、systemd-timesyncd などの時刻同期サービスが動作中であることを意味します。
RTC in local TZRTC のタイムゾーン設定no の場合、RTC は UTC で管理されています。これはサーバー運用における推奨設定です。

システムクロックと RTC(ハードウェアクロック)は独立しており、timedatectl は両者を確認・同期させる役割を持ちます。

特に仮想環境やクラウドでは、RTC を UTC のままにしておくことがトラブル回避の基本です。

3. タイムゾーンの変更

ここでは例として、タイムゾーンを Europe/London(イギリス時間)に変更してみます。

sudo timedatectl set-timezone Europe/London

変更後のタイムゾーンを確認します。

timedatectl status

出力:

               Local time: Sat 2025-10-25 16:21:35 BST
           Universal time: Sat 2025-10-25 15:21:35 UTC
                 RTC time: Sat 2025-10-25 15:21:36
                Time zone: Europe/London (BST, +0100)
System clock synchronized: yes
              NTP service: active
          RTC in local TZ: no
項目解説
Time zoneEurope/London (BST, +0100)イギリスの夏時間(British Summer Time)。UTC との差は +1 時間です。
Local time16:21:35UTC より 1 時間進んでいます。
Universal time15:21:35世界標準の協定世界時(UTC)。基準として変わりません。

日本時間に戻すには以下を実行します。

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

目次に戻る

Ubuntu 22.04 タイムゾーン設定

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トップへ戻る