CentOS 8 で Dovecot を使い、IMAP 用の MRA として動かす手順です。Postfix が配送したメールを、ユーザーが IMAP で読むためのサーバーとして整理します。
Dovecot は Postfix とセットで扱われがちですが、役割は異なります。Postfix は配送、Dovecot はメールボックスへのアクセスです。この責務を分けておくと、トラブル時の切り分けがしやすくなります。
コマンドはコピペしやすい形を優先しています。ただし、Postfix や Dovecot のような長大な設定ファイルは既存値との重複が起きやすいため、バックアップを取り、設定断片として確認して反映します。
この手順は CentOS 8 設定マニュアル の一部として整理しています。
参考書籍
参考書籍
Postfix詳解 MTAの理解とメールサーバの構築・運用
Postfix を中心にメールサーバーの構築と運用を確認したい場合の参考書籍です。Dovecot と組み合わせたメール基盤を理解する補助として使えます。価格や在庫はリンク先で確認してください。
Amazon で見るこのリンクは Amazon アソシエイトリンクです。
インストール
dnf install dovecot dovecot-pigeonholedovecot.conf の設定
使用するプロトコルを IMAP に絞ります。
cp -a /etc/dovecot/dovecot.conf /etc/dovecot/dovecot.conf.bak
cat <<'EOF'
# /etc/dovecot/dovecot.conf の該当項目を以下のように整理する
protocols = imap
!include conf.d/*.conf
!include_try local.conf
EOFMaildir の設定
メールボックス形式として Maildir を指定します。
cp -a /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf.bak
cat <<'EOF'
# /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf の該当項目を以下のように整理する
mail_location = maildir:~/Maildir
namespace inbox {
inbox = yes
}
first_valid_uid = 1000
mbox_write_locks = fcntl
EOFTLS の設定
IMAP を平文で使わないため、TLS 証明書と秘密鍵を指定します。
cp -a /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf.bak
cat <<'EOF'
# /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf の該当項目を以下のように整理する
ssl = yes
ssl_cert = </etc/pki/tls/certs/server.crt
ssl_key = </etc/pki/tls/private/server.key
ssl_cipher_list = PROFILE=SYSTEM
EOF起動と確認
systemctl enable --now dovecot.service
systemctl status dovecot.service
ss -lntp | grep -E ":143|:993"確認するポイント
- Postfix の配送先と Dovecot の Maildir が一致しているか。
- IMAP / IMAPS の公開範囲が適切か。
- 証明書の名前と接続先 FQDN が一致しているか。
- 認証方式が OS ユーザー、LDAP、SASL のどれなのか明確か。
Dovecot はメールを読む入口です。配送の問題なのか、認証の問題なのか、メールボックスパスの問題なのかを分けて確認できるようにしておくことが重要です。
この手順は CentOS 8 設定マニュアル の一部として整理しています。
CentOS 8 Dovecot MRA メールサーバー構築 – IMAP と Maildir の基本設定





