CentOS 5 で RRDtool をインストールし、Cacti などの監視ツールで使う時系列データ保存の基本を確認します。RRDtool は単体の監視製品ではなく、値を一定間隔で保存し、グラフ化するための基盤です。
RRDtool の役割
RRDtool は、取得した値を RRD ファイルに保存し、時間の経過に合わせて丸め込みながら保持する仕組みです。古い監視構成では、SNMP で値を取得し、RRDtool に保存し、Cacti がグラフとして表示する流れがよく使われました。
- 時系列データを固定サイズで保存する
- 古いデータを集約しながら保持する
- グラフ画像を生成する
- Cacti などの監視ツールから利用される
インストール確認
CentOS 5 では、EPEL や追加リポジトリ経由で RRDtool を導入している環境があります。まずインストール済みパッケージとコマンドの場所を確認します。
rpm -qa | grep -i rrd
which rrdtool
rrdtool --versionパッケージが見つからない場合は、当時のリポジトリ構成や手動ビルドの痕跡も確認します。古い環境では、標準パッケージではなくソースから入れた RRDtool が残っている場合があります。
find /usr /usr/local -name rrdtool 2>/dev/null
ldd $(which rrdtool)RRD ファイルの確認
Cacti で使われている場合、RRD ファイルは Cacti の管理ディレクトリ配下に保存されていることがあります。ファイルが更新されているかを確認すると、データ取得が継続しているかの手掛かりになります。
find /var/lib /var/www -name "*.rrd" 2>/dev/null
ls -lh /var/lib/cacti/rra 2>/dev/null
find /var/lib/cacti/rra -name "*.rrd" -mtime -1 2>/dev/nullRRD ファイルは固定サイズのデータベースです。ファイルサイズだけでは正常性は分かりにくいため、最終更新時刻や Cacti 側のポーラー実行状況と合わせて確認します。
値の確認とグラフ生成
RRD ファイルの定義や直近の値は rrdtool info や rrdtool last で確認できます。
rrdtool info target.rrd
rrdtool last target.rrd
rrdtool fetch target.rrd AVERAGE --start -1hグラフ生成は監視ツール側に任せることが多いですが、RRDtool 単体でもグラフを作れます。問題調査では、Cacti の画面だけでなく RRD ファイル自体にデータが入っているかを見るのが有効です。
Cacti と組み合わせる時の確認点
- RRDtool のパスが Cacti 側設定と一致しているか
- RRD ファイルの所有者と権限が正しいか
- ポーラーが定期実行されているか
- SNMP 取得が成功しているか
- グラフが空の場合、取得失敗か描画失敗かを分ける
Cacti のグラフが空の時は、RRDtool だけを疑うのではなく、SNMP、ポーラー、権限、RRD ファイル更新時刻を順に確認します。
まとめ
CentOS 5 の RRDtool は、Cacti などの古い監視基盤を読む上で重要な部品です。RRDtool 自体、RRD ファイル、ポーラー、SNMP 取得を分けて確認すると、グラフが更新されない原因を切り分けやすくなります。
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RRDtool を利用する Cacti 側の記事です。 - CentOS 5 Net-SNMP 設定
監視値を取得する SNMP 側の設定です。
参考書籍
古い Linux サーバーの記事を読み直す時にも、コマンドライン操作の考え方を確認しやすい参考書籍です。
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