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ついに円が対ドルで 152 円台に下落

円安について、Yahoo! ニュースの 2024-04-10 の記事と要点のまとめです。

  • 10 日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が 1 ドル= 152 円台に下落し、約 34 年ぶりの安値を更新した。これは、3 月の米国の消費者物価指数 (CPI) 統計が発表されたことに反応したものであり、日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが続いた。
  • 3 月の米国の CPI 統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回り、インフレ圧力の根強さを示唆している。これが、予定されていた米国の利下げ開始が遅れる可能性を示唆している。
  • 日本の通貨当局が円買い介入に踏み切ることへの警戒感が高まっており、円相場は 152 円を抜けたことでさらに円安・ドル高が加速している。
  • 日本銀行がマイナス金利政策の解除などを決めた後、市場では円売り・ドル買いが進行している。しかし、米国ではインフレの鈍化や労働市場の堅調さから、利下げ回数が予想されていたよりも少なくなる可能性があり、日米の金利差が縮まらないとの見方もある。
  • 低ボラティリティに伴う円キャリー取引などの構造的要因も円安に拍車をかけている。
  • 岸田文雄首相は円相場の過度な動きに対応するため、あらゆる手段を排除しないと述べた。政府や日銀は円の急落に対処するために情報交換会合を開催しており、日銀の金融緩和政策の見直しについても議論されている。
  • この記事では、過去の円安の動きや政府・日銀の介入についても触れられており、円相場が歴史的な水準を下回っていることが強調されている。

ついに、ドル円が 152 を抜けてきましたね。そして思っていた通り、円インデックスも 65.81を割ってきました。やはり、市場の予想通り、152 では為替介入しないようですね。日本はもう少しで為替介入で対抗すると思いますが、効果的な介入ができる資金調達が難しい気もしますし、為替介入で大きく円の価値を戻したとしても、「今の大きな円安の波」に対抗できず、結局は投資家にドル円の押し目を与えてしまう結果になるような気がしています。他方、クロス円はドルに資金が吸われて下落しているようです。

果たして、2024 年は超円安時代の幕開けとなるのでしょうか?

引用元の記事は以下の通りです。

(ブルームバーグ): 10日のニューヨーク外国為替市場で円相場が1ドル=152円台に下落し、約34年ぶりの安値を更新。朝方発表の3月米消費者物価指数(CPI)統計に反応した。日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが止まらず、トレーダーが警戒する為替介入レベルに突入した。

3月の米CPI統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が3カ月連続で市場予想を上回る伸びとなった。インフレ圧力の根強さを示唆しており、今年見込まれている米利下げ開始が後ずれする可能性がある。

米コアCPI、3カ月連続で上振れ-米利下げ後ずれの可能性

円相場は一時1ドル=152円51銭まで下落し、3月27日に付けた1990年7月以来の安値(151円97銭)を下回った。152円を抜けたため、オプションに絡む取引などで円安・ドル高がさらに加速し、日本の通貨当局が円買い介入に踏み切ることへの警戒感が高まっている。

円安は行き過ぎ、いつ介入に動いてもおかしくない-中尾元財務官

日本銀行がマイナス金利政策の解除などを決めた3月19日以降、市場では円売り・ドル買いが進んでいる。日銀が今後も緩和的な金融環境を維持する姿勢を示す一方、米国ではインフレ鈍化の進展が滞っていることや労働市場の堅調さから年内の利下げ回数が3回を下回る可能性が意識され、米国との金利差は縮まらないとの見方が広がっているためだ。

また、低ボラティリティーに伴う円キャリー(低金利の円を売り高金利通貨を買う)取引などの構造的要因からも円安に歯止めがかからない状況となっている。

歴史的利上げでも円を救えぬ4つの理由、金利や変動率の低空飛行響く

岸田文雄首相は5日、為替相場の過度な動きには適切に対応し、あらゆる手段を排除しないと述べた。円安進行を受けて、財務省と金融庁、日銀は先月27日に国際金融資本市場に関わる情報交換会合を開催。神田真人財務官は29日のインタビューで、日銀がマイナス金利解除を含む大規模金融緩和の見直しを決定した後の円安の動きは「反対方向という意味で強い違和感を持っている」と語った。

今の円安の動きは「反対方向という意味で強い違和感」-神田財務官

為替の過度な動きに適切に対応、あらゆる手段を排除しない-岸田首相
円相場は2022年の介入時の水準を下回っている。政府・日銀は円が145円台に下落した同年9月に約24年ぶりの円買い介入を実施。152円が目前に迫った同年10月にも2度の介入を行い、介入総額は9兆円に達した。再び151円台後半まで円安が進んだ昨年11月には神田財務官が為替介入について「スタンバイしている」とけん制したが、米利下げ観測の台頭からドル安・円高基調に転じたこともあり、介入は見送られた。

狙うは5円程度の円押し上げか、ストラテジストが読む介入の効果

–取材協力:酒井大輔、宮井伸明.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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