Overview
GRUB の設定を変更します。変更内容は以下の通りです。
- ターミナルをディスプレイとシリアルコンソールの両方に出力します。
- インターフェイス名を従来の形式 (eth …) に変更します。
/etc/default/grub
デフォルト値
デフォルト値は以下の通りです。
[root@centos-7 ~]# vim /etc/default/grub
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR="$(sed 's, release .*$,,g' /etc/system-release)"
GRUB_DEFAULT=saved
GRUB_DISABLE_SUBMENU=true
GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console"
GRUB_CMDLINE_LINUX="rd.lvm.lv=centos/root rd.lvm.lv=centos/swap rhgb quiet"
GRUB_DISABLE_RECOVERY="true"
設定値
設定値は以下の通りです。
[root@centos-7 ~]# vim /etc/default/grub
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR="$(sed 's, release .*$,,g' /etc/system-release)"
GRUB_DEFAULT=saved
GRUB_DISABLE_SUBMENU=true
GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console serial"
GRUB_CMDLINE_LINUX="rd.lvm.lv=centos/root rd.lvm.lv=centos/swap rhgb quiet net.ifnames=0 biosdevname=0"
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="console=tty0 console=ttyS0,9600"
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=9600 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1"
GRUB_DISABLE_RECOVERY="true"
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB メニューが表示されるまでの待機時間を指定します。ここでは 5 秒に設定されています。
GRUB_DISTRIBUTOR="$(sed 's, release .*$,,g' /etc/system-release)"
GRUB メニューに表示されるディストリビュータの名前を設定します。具体的には、/etc/system-release ファイルからリリース情報を取得し、それを基にディストリビュータ名を設定しています。
GRUB_DEFAULT=saved
デフォルトで起動するエントリを保存しておく設定です。これにより、前回選択されたエントリが次回もデフォルトとして選択されます。
GRUB_DISABLE_SUBMENU=true
サブメニューを無効にする設定です。これにより、GRUB メニューにサブメニューが表示されなくなります。
GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console serial"
GRUB のターミナル出力を指定する設定です。console と serial の両方の出力を使用するように設定されています。
GRUB_CMDLINE_LINUX=
Linux カーネルに渡されるコマンドライン引数を設定します。
rd.lvm.lv=centos/root rd.lvm.lv=centos/swap
: LVM (Logical Volume Manager) を使用している CentOS のルートとスワップパーティションを指定します。rhgb
: Red Hat Graphical Boot の略で、ブート時のグラフィカルな表示を有効にします。quiet
: カーネルメッセージの表示を抑制します。net.ifnames=0 biosdevname=0
: ネットワークインターフェースの命名規則を従来のものに戻します。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=
デフォルトのLinuxカーネルコマンドライン引数を設定します。
console=tty0
: カーネルログを tty0(通常のコンソール)に出力します。console=ttyS0,9600
: シリアルコンソールを 9600bps で使用します。
GRUB_SERIAL_COMMAND=
シリアルポートの設定を指定するコマンドです。
--speed=9600
: 通信速度を 9600bps に設定します。--unit=0
: シリアルポートのユニット番号を 0 に設定します。--word=8 --parity=no --stop=1
: データビット 8、パリティなし、ストップビット 1 を設定します。
GRUB_DISABLE_RECOVERY="true"
GRUB メニューからリカバリモードを無効にする設定です。これにより、リカバリモードへのエントリが表示されなくなります。
設定の有効化
UEFI と BIOS では、grub2-mkconfig
の出力先が異なります。再起動することで有効化されます。
UEFI
UEFI の場合は以下の通りです。
[root@centos-7 ~]# grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/centos/grub.cfg
[root@centos-7 ~]# reboot
BIOS
BIOS の場合は以下の通りです。
[root@centos-7 ~]# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
[root@centos-7 ~]# reboot
CentOS 7 GRUB