そういえば、年末に自宅サーバ(CentOS6)のSSD×2をRAIDに変更していた。元々SSD×2を搭載してLVMで使用していたんだけど、最初からRAIDにしておけば良かったなと思う。RAIDレベルは高速化が目的なのでRAID0(ストライピング)で使用。但し、CentOSだからといってLinuxのソフトウェアRAIDは使用せずにマザーボードのRAID機能を使用した。マザーボードはGIGABYTEのGA-H77-DS3H。自宅サーバはKVMで仮想化しており、ゲストOSはホストOS上のLVMパーティションにインストールしている。測定には「hdparm -t」コマンドを使用した。以下に結果を示す。
非RAID(MB/sec) | RAID0(MB/sec) | 上昇率 | |
---|---|---|---|
ホストOS | 268.23 | 831.9 | 210% |
ゲストOS | 272.45 | 442.1 | 62% |
なんとホストOSは210%も上昇している!ゲストOSは62%止まりだが、おそらくは仮想化とLVMによるオーバーヘッドが大きいと推察(正確な原因は未検証)、結果的になかなか良い結果となった。SSDだけでも速いのに体感的な速度上昇も実感できる快適さ。マザーボードにRAID機能があるならおススメです。
おそらく10年以上前、どうしてもLinuxをRAIDボリュームにインストールしたいと思い、安いRAIDカードをヤフオクで購入(おそらく5000円位)、ドライバのインストールに四苦八苦し断念した苦い思い出がある。それ以来、自宅サーバのRAIDは避けていたので、今回の導入の快適さ(CentOS標準ドライバでいける)はLinuxのこの10年での浸透に感動を覚える。
ちなみにちゃんとしたRAIDカードは完全にシステムから独立しているのでCPUに負荷がかからないが、これは正式なサーバ用ハードウェアであり買えたとしてもとても高い。マザーボードにオンボードになっているRAID、安価なRAIDカードは、基本的にシステムから独立していないので、CPUに負荷がかかる。それでも個人利用には申し分ない。