Abraham Laboriel は、まさにベースレジェンドと呼びたくなるベーシストです。プレイスタイルが独特で、単にうまいというより、Abraham Laboriel という音楽そのものが出来上がっているように感じます。
確認した動画は Abraham LABORIEL – The Chicken “Jaco Pastorius” です。投稿者は Cheghowe Sakurai で、現在も再生と埋め込みが可能な状態でした。この記事では、この動画を手がかりに、セッションで曲を支える力、グルーヴ、表現力を見ていきます。
資料
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確認した動画
動画タイトルに The Chicken とあるように、ここではフュージョン / ファンク寄りの文脈で Abraham Laboriel のベースを確認できます。ソロ的に前へ出る場面でも、低音の押し出し、音価、周囲の反応が崩れにくく、ベースが場の空気を変えていく感じがあります。
セッションで曲を支える力
セッションベーシストに求められるのは、自分の技術を見せることだけではありません。その曲に何が必要なのかを瞬時に判断し、音楽全体を支える力が必要です。
Abraham Laboriel のベースは、曲の中で非常に存在感があります。それでいて、曲を壊すような出方ではありません。低音の重心を作り、グルーヴを押し出し、必要な場面で強烈な表現を入れる。そのバランスがすごいです。
ラテン / ジャズ / フュージョン的なグルーヴ
彼の演奏には、ラテン、ジャズ、フュージョン的なグルーヴが自然に混ざっているように感じます。単純な 8 ビートや 16 ビートに収まらない、体の奥から動くようなリズム感があります。
ベースラインがただ拍を埋めているのではなく、音楽の流れを作っています。音の置き方、休符、アクセント、ミュート、アタックのすべてがグルーヴに関わっているように聞こえます。
派手なテクニックだけではない表現力
Abraham Laboriel はテクニックも非常に高いですが、魅力は速さや派手さだけではありません。音色、強弱、フレーズの間、打楽器的なアプローチ、歌うようなフレージングが一体になっています。
クラシックギターやフラメンコ的な影響を感じる奏法もあり、ラスゲアード的な動きや、スラップとは違う弦を叩くような表現が、演奏の中に自然に出てきます。これは機材の音ではなく、タッチ、リズム、音価、ニュアンスが作る個性です。
The Chicken の演奏で感じるリスペクト
The Chicken の演奏では、ソロ時の周囲の表情や反応からも Abraham Laboriel へのリスペクトを感じます。演奏そのものだけでなく、周囲のミュージシャンがどう反応しているかを見ると、そのプレイヤーがどれだけ音楽の場を動かしているかが分かります。
Abraham Laboriel の場合、ベースが単に低音を担当しているのではなく、アンサンブルの熱量を上げる役割を持っています。前へ出る場面でも、リズムの重心が残るため、ソロが曲の外へ飛び出しません。
Abraham Laboriel のベースをどう聴くか
| 観点 | 聴きどころ |
|---|---|
| グルーヴ | 曲全体を押し出しながら、低音の重心を安定させる |
| 表現力 | 音色、アタック、ミュート、フレーズで感情の起伏を作る |
| セッション力 | ジャンルを横断しながら、その曲に必要なベースを判断できる |
| 奏法 | クラシックギター的な影響や、打楽器的なアプローチが混ざる |
| 存在感 | 前へ出ても曲の重心を失わない |
参考資料
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まとめ
Abraham Laboriel のベースは、セッションで曲を支えるグルーヴと表現力が圧倒的です。ラテン、ジャズ、フュージョン、ポップスを横断しながら、曲に必要な低音を作り、それでも本人の個性が残ります。
ベースは単に低音を出す楽器ではなく、曲全体を支え、動かし、時には場の空気まで変える楽器です。Abraham Laboriel の演奏は、そのことを強く感じさせてくれます。

