Overview
telinit
コマンドは、SysVinit のランレベルを変更するために使用されます。SysVinit は古いシステムで使用されていた初期化システムであり、最新のシステムで使用されることはありません。最新のシステムでは、ランレベルの概念は廃止され、ランレベルの要求は透過的に Systemd ユニットのアクティベーション要求に変換されます。
telinit コマンドの書式
telinit [OPTIONS...] {COMMAND}
telinit コマンドのオプション
telinit
コマンドのオプションは以下の通りです。
オプション | 説明 |
---|---|
--help | 短いヘルプテキストを表示して終了します。 |
--no-wall | 再起動/停止/電源オフの前に wall メッセージを送信しません。 |
telinit コマンドのサブコマンド
telinit
コマンドのサブコマンドは以下の通りです。マニュアル上ではコマンドと表現されていますが、分かりづらいので、本稿ではサブコマンドとしています。
サブコマンド | 説明 |
---|---|
0 | マシンを電源オフにします。これは poweroff.target のアクティベーション要求に変換され、systemctl poweroff と等価です。 |
6 | マシンを再起動します。これは reboot.target のアクティベーション要求に変換され、systemctl reboot と等価です。 |
2, 3, 4, 5 | ランレベルを変更します。これは runlevel2.target , runlevel3.target , … のアクティベーション要求に変換され、systemctl isolate runlevel2.target , systemctl isolate runlevel3.target と等価です。 |
1, s, S | システムレスキューモードに変更します。これは rescue.target のアクティベーション要求に変換され、systemctl rescue と等価です。 |
q, Q | デーモンの構成をリロードします。これは systemctl daemon-reload と等価です。 |
u, U | 状態を直列化し、デーモンを再実行し、再度状態を逆直列化します。これは systemctl daemon-reexec と等価です。 |
LPIC telinit コマンド