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CentOS 8 Dovecot MRA メールサーバー構築

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概要

Dovecotを使用して内部向けのMRA(IMAPサーバー)を構築します。IMAPS、Sieveに対応しています。

前提条件

OS

CentOS Stream 8を使用します。

SELinux

有効です。無効にする場合はこちらを参照して下さい。

Firewalld

無効です。有効化する場合はこちらを参照して必要な許可設定をして下さい。

その他

Dovecotの利用者はローカルユーザーかLDAPユーザーを想定しています。LDAPユーザーを使用する場合はこちらを参照して下さい。

標準ポート番号

TCP:143 (IMAP), TCP:993 (IMAPS), TCP:4190 (SIEVE)

構成

本稿で想定しているメールシステムの全体像は下記の通りです。

設定

インストール

Dovecotをインストールします。dovecot-pigeonholeはSieveの利用に必要です。dovecot-pigeonholeは初期のCentOS8では利用不可でしたが現在は利用可能ですね。

[root@centos ~]# dnf install dovecot dovecot-pigeonhole

/etc/dovecot/dovecot.conf

dovecot.confのデフォルト値

コメント行等を削除したdovecot.confは下記の通りです。

dict {
}
!include conf.d/*.conf
!include_try local.conf

dovecot.confの設定

IMAP以外は使用しない為、下記のように追記します。”dict {}”は設定値が空の為、削除しています。

[root@centos ~]# vi /etc/dovecot/dovecot.conf

protocols = imap
!include conf.d/*.conf
!include_try local.conf

/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf

10-mail.confのデフォルト値

コメント行等を削除した10-mail.confは下記の通りです。

namespace inbox {
    inbox = yes
}
first_valid_uid = 1000
protocol !indexer-worker {
}
mbox_write_locks = fcntl

10-mail.confの設定

Maildir形式を使用する為、下記のように追記します。

[root@centos ~]# vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf

mail_location = maildir:~/Maildir
namespace inbox {
    inbox = yes
}
first_valid_uid = 1000
protocol !indexer-worker {
}
mbox_write_locks = fcntl

/etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf

10-ssl.confのデフォルト値

コメント行等を削除した10-ssl.confは下記の通りです。

ssl = required
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
ssl_cipher_list = PROFILE=SYSTEM

10-ssl.confの設定

“ssl = required”はIMAPSでの接続を必須としますが、IMAP/IMAPSの両方を利用したい為、yesに変更しています。ここは要件に応じて変更して下さい。証明書は個別に作成した自己署名証明書を使用する為、変更しています。

[root@centos ~]# vi /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf

ssl = yes
ssl_cert = </etc/pki/tls/certs/server.crt
ssl_key = </etc/pki/tls/private/server.key
ssl_cipher_list = PROFILE=SYSTEM

/etc/dovecot/conf.d/15-lda.conf

15-lda.confのデフォルト値

コメント行等を削除した15-lda.confは下記の通りです。

protocol lda {
}  

15-lda.confの設定

Sieveのプラグインを有効化しています。

[root@centos ~]# vi /etc/dovecot/conf.d/15-lda.conf

protocol lda {
    mail_plugins = $mail_plugins sieve
}

/etc/dovecot/conf.d/20-managesieve.conf

20-managesieve.confのデフォルト値

コメント行等を削除した20-managesieve.confは下記の通りです。

protocol sieve {
}

20-managesieve.confの設定

Sieveを有効化しています。”protocol sieve {}”は設定値が空の為、削除しています。

[root@centos ~]# vi /etc/dovecot/conf.d/20-managesieve.conf

protocols = $protocols sieve

サービス起動設定

Dovecotを起動します。

[root@centos ~]# systemctl enable --now dovecot.service
[root@centos ~]# systemctl status dovecot.service

Postfix(MTA)の構築は下記のリンクから移動して下さい。

内部メールサーバー構築 No.1 Postfix

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CentOS 8 Dovecot MRA メールサーバー構築

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