自宅に理想的なネットワーク環境を整えることは、一部の人にとって魅力的な趣味だと思います。しかし、高度なネットワーク機器は大きさや騒音の問題があり、自宅に置くには不向きです。一方で、コンシューマー向けのネットワーク機器は、エンジニアリングを趣味とする人にとっては機能が限定されすぎており、「技術的に楽しむ」ことができないことがほとんどでしょう。そんな時に、手頃な価格で高機能なネットワークスイッチがあれば、理想のネットワーク環境を実現できると思います。
BUFFALO BS-GS2016 は、そのようなニーズに応える製品です。このスイッチは、法人向けに設計された Gigabit のスイッチであり、最近のモデルでは VLAN 間ルーティングが可能になっています。つまり、L3 スイッチとして使用可能です。ただし、BS-GS2016 の VLAN 間ルーティングは IPv4 ルーティングにのみ対応しており、IPv6 ルーティングはサポートされていません。IPv6 は管理インターフェースや QoS などの機能でサポートされていますが、IPv6 を使用したい場合はご注意ください。
今回は 16 ポートのモデルを選択しましたが、8, 24, 48 ポートのモデルも用意されています。
スイッチは LAN ケーブルを接続するための装置であり、同じスイッチに接続された機器は同じブロードキャストドメインに属します。VLAN は、物理スイッチ内で複数のブロードキャストドメインに分割する機能であり、ポートベース VLAN とタグ VLAN の 2 種類があります。
VLAN の利点は、特定の端末同士の通信を制御できることや、ブロードキャストドメインの効率的な分割が可能なことです。VLAN がない場合、それぞれの物理機器やケーブルを用意する必要がありますが、VLAN を使用することで柔軟なネットワーク設計が可能になります。
VLAN 間ルーティングは、異なる VLAN 間で通信する際に必要となります。この機能を備えた BS-GS2016 は、この価格帯の製品としては非常に珍しいものです。設定は Web コンソールで簡単に行え、通信速度や騒音も問題ありません。さらに、ACL、DHCPリレー、LACP、QoS、SNMP など、他の機能も充実しています。
BUFFALO BS-GS2016 は、手頃な価格で高機能なネットワークスイッチを求める方におすすめです。IPv6 ルーティングができない点は残念ですが、その他の機能でホームネットワークを強化するには最適な選択肢です。